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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(6)がんの予防法や早期発見手法に関する研究
構成員・参考人からの事前提出意見一覧③
現状と課題

今後の研究の方向性

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がんの1次予防は喫煙・飲酒やワクチン接種対策など徐々に
対策の成果が上がっているが、がん対策推進基本計画の目
標達成に遅れが生じている。がんの2次予防としてのがん検
診は検診受診率を上昇させるための対策が引き続き必要で
あるほか、ゲノム検診など新規技術の開発・普及が新たな
課題である。

1.喫煙・飲酒やワクチン接種対策は社会的な課題であるため、
国はより一層の対策強化を行う必要がある(都道府県のがん対策
推進計画とは別に、新たな強化策を検討する)。
2.喫煙・飲酒やワクチン接種対策に対しては、医学的評価に加
え経済的な効果の側面からも対策を再検討する(リスクとベネ
フィットの医学的、社会学的再評価)
3.循環腫瘍DNAのような血中の微量の分子を検出できる技術に
よる新たながん検診の開発
4.全ゲノム解析によるがんを含む種々の疾患の発見・発症リス
ク評価による新たな検診の開発(単一遺伝性疾患と多遺伝性疾患
の両面で)
5.発がんの遺伝因子と環境因子(生活習慣、喫煙や飲酒含む)
を中長期的に研究して、新たながん1次・2次予防の在り方を検
討する。

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がん発症のリスク因子として喫煙は明らかにされ、社会的
な理解は深まっているものの、依然としてたばこ販売によ
る税収面との関係から積極的な禁煙に踏み込めない状況が
ある。

2009年にアイルランドで開催された世界がんサミットにおいて、
ロンドン・ニューヨーク・香港における飲食店での全面禁煙導入
で今まで喫煙可で訪れなかった家族連れや非喫煙者の来店で消費
税収がタバコ税収を上回ったとの世界銀行が発表しているように、
税を含めた社会経済的側面からの研究を検討すべきである。

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スキルス胃がんや膵がんなどは早期発見が非常に困難。

リキッドバイオプシー・エクソソームなど端緒となっている技術
を持つひとたちを支援し、従来の検診手法だけではない技術を加
速させるべき。ただ、過剰な検査にならないようにその結果も公
開し、個人が特定されない形のビッグデータ・情報を組み合わせ
て正確に予測する方法の開発を求めたい。

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検診の実態の把握が不十分である。(正確な受診率がわか
らない)

誰がいつどの検診を受けたのか、正確に把握するための方策をデ
ジタル化をベースに推進すべきでははないか。(自治体検診と職
域検診の結果を一元的に把握する仕組みを構築するためのDX等)
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