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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(9)各柱にまたがる「横断的事項」について
⑥基盤整備等(患者参画に係る取り組み、がん研究を担う人材の育成)
構成員・参考人からの事前提出意見一覧①
現状と課題

今後の研究の方向性

患者参画に係る取り組み
国の審議会、委員会のみならず、都道府県がん対策推進協議会、がん
診療連携協議会、学会の診療ガイドライン策定員会等に患者参画を促
すような国のガイドラインを策定する(既に行われている?)。



PPIの理念が広まりつつあるが、患者参画促進はこれか
らの課題である。



海外に比べて圧倒的に患者参画が遅れている。活用する 患者参画を促すには知識をもった参画可能な状態にするための患者の
医療者も不足、もちろん参加する患者も不足。これが増 教育プログラムが必要。こうしたプログラム開発研究は必須。人材育
えてこないと研究も治験も世の中の変革も始まらない。 成の研究とこの前段階の未病の状態での大人のがん教育も必要。これ
に関しては医療従事者の歩み寄りと努力も必要だが、患者・メディ
ア・地域コミュニティを巻き込んだ形の『がんなんて遠い存在』の人
を減らす方策をより早く始めることが近道。治験に関してのアンケー
トでも『標準治療』『治験』の意味やアクセスにつながらない人が多
数。意識がある人でもそうなので、そうではない人はもっと深刻。高
齢者ではなく、こうしたことに適用性がある、働く世代に働きかける
ことで前進させたい。



患者団体連合会もあるけれどもそこにどのような人材が 各市町村のウェブサイトに連携患者団体の記述(質もあるけれども)
いるのかわからない。ピアサポートもどんなひとがいる とリンク。さらにPPIに参加できる患者を取りまとめる登録場所を作
のかわからない。
る(各NPOなどで研修が終了していればよい、などの条件で)



研究における患者参画に係る取り組みについて第2期、 世界での取り組みを正しく把握することに努め、世界に誇れるより良
第3期がん対策推進基本計画において指摘され、取り組 い市民参画の実例を構築するために、他疾患や他領域、さらには広く
みが始まっているものの、世界的には患者の視点の重要 市民を交えた横断的な研究を検討すべきである。
性はもちろんだが市民としての広い視点からの研究に関
する示唆がなされている。



今後、がん医療はゲノム、高度化高額化、AI等、社会全
体を巻き込んだ議論が必要となることが予想され、がん
研究においても、よりPPI(患者・市民参画)の重要度
が増してくる。第4期がん対策推進基本計画でも、全体
目標でも「全ての国民とがんの克服を目指す」となり、
「患者・市民参画の推進」が項目化された。

多様な患者・市民が参画できる仕組みの整備、患者・市民参画に係る
啓発・育成、並びに、患者を研究パートナーと捉えた適切な患者還元
について、研究を進める必要がある。患者を単なる被験者や、手を差
し伸べるべき弱者ということでなく、研究のパートナーとして、さま
ざまな研究において患者・市民参画、その前提となる、患者へ丁寧な
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情報提供、患者還元の思想を組み込んでいくべきである。