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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(7)充実したサバイバーシップを実現する社会の構築を目指した研究
構成員・参考人からの事前提出意見一覧①
現状と課題

今後の研究の方向性



がん患者の多様なライフスタイルとニーズに対応するため、
生存期間延長だけでなく充実したサバイバーシップや社会復
帰が重要視されている。一方で、製造販売承認前の治験段階
では当局と合意した有用性評価指標に関するデータの収集が
主目的となる。副次評価項目を多く取り入れる場合、サンプ
ル数やコストの増加、治験の遅延などの課題が生じる。

がん患者の多様なニーズに対応するため、これまでの有害事
象(AE)や患者報告結果(PRO)以外にも、患者の多様な価
値を評価する新たな指標の検討が必要である。また、「患者
の多様な価値」に該当するデータを取得する臨床試験を承認
後に実施でき、追加の臨床試験を課せられる責任企業が経済
的負担とならない仕組みが必要である。



小児がん・AYA世代がんの治療成績向上とサバイバー数の増
加とともに、その学業・新規就労支援や治療の長期合併症
(フォローアップ)の問題が注目されつつあるが具体的な施
策に乏しい。妊孕性温存を考慮した治療法(薬物・放射線治
療など)の開発も(政府の少子化対策にも合致して)望まれ
ている。

小児がん・AYAがんサバイバーの学業支援・新規就労支援の
社会実装
がんに関する小児科から成人診療科への「移行期医療」の基
盤整備
妊孕性温存を考慮した治療法



小児がんやAYA世代のがん患者を中心に長期フォローアップ
のニーズが指摘されている。長期フォローアップは、がん治
療に携わる診療科・医療機関だけではなく、がん以外の疾患
を取り扱う診療科や、地域の医療機関・施設との連携が不可
欠であることも指摘されているが、がん診療連携拠点病院等
との連携が進んでいない

がん治療医以外の医療従事者向けの長期フォローアップ・ガ
イドラインの策定、遠隔診療の活用に関する検討、多施設で
医療情報の共有を可能とする医療情報連携基盤の構築等、長
期フォローアップの実現に向けた研究を支援すべきではない
か。



成人がんサバイバーの問題は政策的な取り組みが必要です。
それに加え、小児がんサバイバーの平均寿命が50歳という大
きな課題に国を挙げての組織的な取り組みが必要です。これ
まではがんを直すことが優先されてきましたが、短い平均寿
命という現実を踏まえた新たな発想の研究が求められます。



癌治療において現在でもなお手術が主役であるが、術後の体
力、QOLの低下が、職場復帰や介護などの大きな妨げになっ
ている。術後患者の体力やQOLを向上させるような介入研究
をすべきである

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