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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(7)充実したサバイバーシップを実現する社会の構築を目指した研究
構成員・参考人からの事前提出意見一覧③
現状と課題

今後の研究の方向性



がんと診断されたときからの緩和ケアの普及とその提供
体制の格差の是正。

患者が適切な緩和治療が受けられるような(拠点病院以外のクリ
ニックも含めて)体制や医療現場へのマニュアル作りなどの研究
を推進するべき。そして、病院をまたげるということも周知すべ
きである。(ただ、待ち時間だけが増える問題もあることから治
療を受ける病院で受けられることがやはり前提で、拠点病院だけ
に任されがちだが、地方がそのアクセスが非常に悪い。地方の
ロールモデルを作るなどの研究はしていただきたい)

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がん情報に関する情報リテラシーの向上。情報過多によ
る玉石混交の情報の精査に患者が迷っている

GoogleやYahoo!など各種プラットフォームと連携し、医療情報の
ファクトチェックを研究してみてはどうか。AIは間違った情報も
バイアスがかかった情報も多ければ蓄積してしまう。行政や学会
などが発信した情報をアルゴリズムで前に出し、正しい情報を蓄
積させるような研究は必須。また、治験の結果なども正しく情報
提供する体制も急務。免疫療法やゲノムの間違った使われ方をし
ているもの、科学的根拠に乏しいものはは削除、是正させる強い
気概が必要。

11

がんとともに働く、両立支援が重要であるがまだ浸透さ
れていない。

(正式な調査ではないが)以前、がん対策推進協議会に提出した
サバイバーへの調査で『上司」の存在が大きく影響することがわ
かった。正規雇用・非正規・フリーランス問わず、患者の上席に
当たる人のがんリテラシーがその後に大きく影響すると思われる。
こうした調査結果が欲しい。職場を含めた社会全体で患者を支援
するには回りの支える人も支援しなくてはいけない。成功例だけ
ではなく、失敗例も共有するような研究成果・実例を求めたい。

12

患者からは「早期からの緩和ケアとその有用性について
知らなかった」、また、知っていても「どうすれば適切
な緩和ケアに繋がれるのかがわからない」という声が聞
かれる。医療現場での介入の難しさや各施設の提供体制
の格差によって、患者が十分な緩和ケアに繋がれない
ケースがある。

第4期がん対策推進基本計画にも示されているように、「がんと
診断された時からの緩和ケア」といった観点を重視し、知ってい
ても知らなくても、必要とする患者すべてが、適切な緩和ケアに
繋がれるための検討を研究を推進すべきではないか。
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