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資料3-1 臨床における実務実習に関するガイドライン(薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) 対応)(薬学教育協議会提出資料) (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html
出典情報 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》
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図る。学生のメンタルケア等については、個人情報の保護に十分に配慮し対応・措置を心が
ける。
大学は、学生の性格や個性など配慮が必要と考えられる情報を適切に実習施設の担当者に
供与し、実習中も学生からの情報を確認して、実習施設と連携してハラスメント防止に努め
る。ハラスメントについての相談先やその対応方法についても、実施計画書に記載するなど
して大学は実習開始前に学生及び実習施設に説明を行い、協議する。
(3) 学生と大学の連絡
実習中の学生については、学生担当教員となった教員が密な指導・ケアを行う。実習中に
おける学生の様子、学修の状況などについては、学生担当教員の施設訪問時の面談(学生や、
責任薬剤師又は認定指導薬剤師との面談)、Web システム、メール、電話などにより情報の共
有化及び学生指導を行う。学生の申し出・相談については、面談、電話、メール等で受け付
ける。学生のメンタルケア等については、個人情報の保護に十分に配慮し対応・措置を心が
ける。
(4) トラブルの原因と方策
トラブルの原因としては、学生、大学教員、責任薬剤師・認定指導薬剤師や実習指導に携
わる薬剤師など様々である。トラブルの主な原因と方策を以下に示す。
a) 学生の原因
学生の実習に対する目的意識の欠如、実習態度不良、基礎的知識の不足、コミュニケー
ション能力の不足、体力不足、病身などに起因する実習達成度不良が挙げられる。方策と
しては、大学内における実習前の教育において学生個々の能力を評価し、学生担当教員は
それぞれの個性を把握し、必要に応じて事前に責任薬剤師もしくは認定指導薬剤師に情報
提供し、実習方法等について協議をしていく。また、実習開始前に実習の目的と臨む姿勢
等について厳格に指導する。また、実習中については、実務実習記録(学生が記載した日誌
や 1 週間の振り返り)や認定指導薬剤師からの情報収集により、教育・指導を繰り返すとと
もに、認定指導薬剤師とともに再評価を行い、適宜、実習方法等を再考する。
b) 大学教員の原因
実務実習への関心の無さや不足、薬剤師業務への理解不足などに起因する学生担当教員
の役割の不履行などが考えられる。方策としては、実務実習の意義及び薬学教育における
位置づけ、訪問指導の意義と教員の役割などについて、全教員が日常的に共通認識を持つ
ように努める。
c) 責任薬剤師・認定指導薬剤師・実習指導に携わる薬剤師の原因
学生に対する過度な要求、過度な目標設定、教育に関する理解不足、実務実習の意義や
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