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資料3-1 臨床における実務実習に関するガイドライン(薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) 対応)(薬学教育協議会提出資料) (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html
出典情報 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》
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重篤な感染症の全国的な拡大等により、実習施設での実務実習が大幅に制限されるような
事態が生じた際は、教育の質を確保しながら、学生の修学の不利にならないように考慮した
「実務実習の指針」を薬学教育協議会から提示する。地区調整機構は、その指針を基に、各大
学、実習施設と緊密に協議して、具体的な対応を決定し実行するとともに、特別な対応を行
った期間の実習状況を調査、把握して、学修の質の担保が確保されたことを確認する必要が
あり、その調査結果は、中央調整機構委員会に報告する。

■コラム 「Kolb の経験学習論」 (図 6)
Kolb は、学修経験を経験のみで終わらせず、自らの経験を振り返って分析、つまり省察によって
学びを得ることで、学びを一般化(抽象的概念化)して、小規模・安全な状況で試行し、再び経験す
る、という 4 つのプロセスを循環としてとらえた。特に実習においては、具体的な経験をした後に、そ
れを省察する(振り返る)機会を作ることで、この学修サイクルが循環することになる。
Kolb AY, et al. The experiential educator: Principles and Practices of Experiential Learning; LIGHTNING SOURCE
Incorporated: 2017.

3-2

実務実習の標準的な評価

(1) 「F 臨床薬学」における大学・実習施設での継続した評価
大学は、その教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)及び卒業認定・学位授与
の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、モデル・コア・カリキュラムに提示された小項目、
「評価の指針」を利用して、フェーズ①~③における学生の学修成果を評価する具体的な方針
と評価計画を作成する。具体的な評価方法は、別添資料を基にした概略評価(評価ルーブリッ
ク)を基本とする。学生が、実務実習前に(フェーズ①)大学で学んできたことをどこまで臨床
の場で活用し実践できる状態なのかを認識し、さらに学修が必要な部分に気づき、実務実習
後(フェーズ③)の深化・一般化された学修につなげられるように、大学で作成され実行される
評価と、実務実習(フェーズ②)の評価はできるだけシームレスに連携している必要がある。こ
のため、別添資料の概略評価(評価ルーブリック)は、実務実習(フェーズ②)での評価を想定し
て作成されているが、一部に実務実習前(フェーズ①)の評価を含んでいる。また、実務実習は、
実際の医療現場等における実践的な能力を評価する場であるから、Does や Shows how の能
力評価を意識する必要がある(図 7 Miller のピラミッド コラム参照)。

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