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資料3-1 臨床における実務実習に関するガイドライン(薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) 対応)(薬学教育協議会提出資料) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html
出典情報 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》
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案し、患者・生活者中心の視点から個別最適な医療等を実践し、公衆衛生、感染制御、環境
保全等に寄与して、社会の医療、保健、介護、福祉の向上に貢献する能力を修得するための
目標を掲げられている。さらに「F 臨床薬学」では、「B 社会と薬学」で学ぶ基本的な社会
制度やコミュニケーション等に関する知識や行動規範、医療人としての考え方や心構えを理
解して、質の高い医療・福祉等を医療現場や社会で実践するための目標も合わせて掲げられ
ている。

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大項目「F 臨床薬学」の学修での実務実習の役割・目標

「F 臨床薬学」の学修は、①実務実習前に大学で行う患者個別の薬物治療を中心とした学
修、②医療現場等で患者・生活者から学ぶ実務実習、③の実務実習終了後の大学における臨
床薬学、薬物治療の深化、一般化に向けた学修の 3 つのフェーズから成り立っている(図 2)。
すなわち、①の大学での実務実習前の学修では、症例や事例等を利用した薬物治療の個別最
適化の訓練をシミュレーション等により実施し、実務実習で患者・生活者に適切に対応する
ための基本的な能力を修得し、②の臨床現場での実務実習では、大学での学びを基盤として、
医療現場で継続的に患者・生活者を担当することによって個別最適化医療を実践し、学修目
標に示された臨床能力の修得を目指す。さらに、③の大学での実務実習終了後の学修では、
②で経験した臨床における薬物治療に関する学修を、大学の場で深化させ、さらに一般化を
図ることによって、臨床能力を向上させ、薬物治療の高度化や臨床的課題の解決能力の向上
を目指す。これらのフェーズの学修は必修であるが、特にフェーズ③の学修については、臨
床薬学の学修の水準の向上を企図するものである。なお、臨床に係る実践的な能力の更なる
向上を図るため、追加で行う学修については第 2 章に記載する。

図 2 「F 臨床薬学」の 3 つのフェーズ
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