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資料3-1 臨床における実務実習に関するガイドライン(薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) 対応)(薬学教育協議会提出資料) (34 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html
出典情報 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》
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F-2 多職種連携における薬剤師の貢献
F-2-1 多職種連携への参画・薬剤師の職能発揮

学修目標

学修事項

標準的な実習内容(例示)
薬局

大学(参考)

病院

1)多様な医療チームにおける薬剤師及び多職種 (1)多様な医療チームの目的と構成する各職種の役割と ・多職種(学生)との連携経験

・地域包括ケアシステムにおけるカンファレンス ・各種医療チームのカンファレンス参加、情報共

の役割を説明し、薬剤師に求められる役割と責 責務【1)、8)】

の参加、情報共有



・在宅医療への同行、患者の担当

・医療チームの対象患者の担当

・地域医療連携の事例経験

・地域医療連携の事例経験

(2)周術期、救急、集中治療等における医療チームでの

任を自覚する。
2)地域に応じた施設間連携等の医療制度、保健
福祉制度等を説明する。

・各種医療チームの種類、目的、役割

薬学的管理の実践【1)、3)】
(3)病院と地域の医療連携における具体的な方法(連携ク

・在宅を含めた地域の多職種連携への参画と多職 ・多職種のチームへの参画と多職種視点の経験

リニカルパス、退院時共同指導、病院・薬局連携、関

3)機能が異なる病院間、病院と薬局間、薬局と 連施設との連携等)【1)、2)、3)】
薬局との間等の施設間の連携、地域包括ケアシ (4)地域包括ケアシステムにおける医療、保健、介護、

種視点の経験

・多職種によるケアを受けている患者の担当

・多職種によるケアを受けている患者の担当

・患者、家族への寄り添い経験(終末期等)

ステムにおける医療、保健、介護、福祉に関す 福祉に関わる各職種の役割と責務【1)、2)、3)、8)】

・患者、家族への寄り添い経験(終末期等)

・地域医療連携での入院及び退院時の連携事例経

る連携に参画して、入退院時等における療養環 (5)施設間連携や地域の医療、保健、介護、福祉におけ

・地域医療連携での入院及び退院時の連携事例経 験

境の変化にシームレスな患者支援を実践する。 る連携に必要な関連制度とその実際【2)、3)】



4)連携する多職種とともに、患者・生活者に
とって何が重要な課題かを明確にし、共通の目
標を設定し、チームの活動方針を共有し課題解
決を図るとともに、薬学的観点からチームの活
動に有益な情報を提供する。

(6)在宅療養支援における薬学的指導と関連多職種との
情報共有【2)、3)、4)】
(7)薬局(地域連携薬局、専門医療機関連携薬局、健康サ
ポート薬局等)と医療機関、地域の介護・福祉関連施設
との連携【1)、2)、3)、4)】
(8)多職種の視点を踏まえた患者の全人的評価【3)、

5)患者や家族が議論や意思決定に積極的に参加 4)】
(9)連携する職種間の相互尊重に基づくコミュニケー
できるように多職種・患者や家族に働きかけ
ション【4)、5)、6)、7)】

る。

6)各専門職の背景が異なることに配慮し、双方 (10)チームの目標達成のために薬剤師の果たす役割の
向に互いの専門職としての役割、知識、意見、

理解と実践【4)、5)、6)、7)、8)】

価値観を共有する。また、相互理解を深め、対
立や葛藤を回避せず、お互いの考えを確認しな
がら連携する職種間の合意を形成し、患者・生
活者の問題解決を図る。
7)積極的にコミュニケーションを図り、連携す
る多職種と信頼関係を構築し、その維持、向上
に努める。
8)連携する多職種との関わりを通して、薬剤師
としての専門性や思考、意識、感情、価値観な
どを振り返り、その経験をより深く理解して連
携に活かすとともに、薬剤師としての専門性向
上に努める。

評価ルーブリック
評価の指針:3.患者、生活者、連携する多職種と円滑なコミュニケーションを図り、情報共有・発信に努める。また、多職種との関わりを通して薬剤師としての職能を自覚する。
観点

アウトカム

第 4 段階

第 3 段階

第 2 段階

第 1 段階

多職種との関わ

多職種との関わりを通して薬 患者・生活者の抱える課題や問題に対し、多職種 患者・生活者の抱える課題や問題について多職種 多様なチーム医療の現場で、患者・生活者の抱え 多様なチーム医療の発揮が求められる現場に身を

りを通した薬剤

剤師としての職能を自覚する で目標を設定し、合意形成を図ることなどによ

師職能の理解と

ことで、チーム医療において り、患者・生活者・家族などの意思決定を支援す 議論に積極的に加わる。この中で、薬剤師として る。この中で、自らの職能をどう活かすかについ 職種の専門性を理解する。多職種と積極的にコ

自覚

職能を十分に発揮する。患

置き、多職種のチームでの役割発揮を観察し、多

る。シームレスな患者支援を実践するために、常 の思考、意識、感情、価値観等を常に振り返る。 て意見を持つ。多職種と関わることで、チーム医 ミュニケーションをとり、他者からの評価を受け

者、生活者、連携する多職種 に、薬剤師としての専門性向上に努める。
と円滑なコミュニケーション

での情報共有を適切に行い、明確化すると共に、 る課題、問題点とチームの目標と方針を把握す

その経験と省察を繰り返す。

療における薬剤師職能のニーズに気づき、チーム 入れ、チームの一員となる努力をする。
での情報共有と意思表示を行う。

を図り、情報共有し、発信す
る。

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