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資料3-1 臨床における実務実習に関するガイドライン(薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) 対応)(薬学教育協議会提出資料) (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html
出典情報 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》
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図 7 Miller のピラミッド
Miller GE. The assessment of clinical skills/competence/performance. Academic Medicine. 1990; 65(9): S63–7.
及び認定実務実習指導薬剤師養成のためのワークショップ(薬学教育者のためのワークショップ) 資料から引用改変

■コラム Miller のピラミッド (図 7)
1990 年、医学教育における評価に関する概念図として、“Miller のピラミッド”が提唱された。最も
基盤にある「Knows」は、専門職としての能力を発揮するために必要な知識を示している。「Knows
how」は、収集した情報を分析・解釈して薬物治療等の実践に応用する能力を示している。「Shows
how」は、これらの能力を模擬的な環境も含めた行動として示す能力であり、「Does」は実際の医療現
場等で実践する能力である。学修カリキュラムにおいては、学修目標、学修方略、学修者評価を
Miller のピラミッドと照らし合わせて考えると概念を整理しやすい。学修者の能力は、「Knows」
「Knows how」「Shows how」「Does」の能力が複合的に組み合わさっている。しかし「Knows」や「Knows
how」の能力(認知能力)を有していることは、「Shows how」や「Does」の能力を有していることを保証し
ない。評価法としては、「Knows」や「Knows how」の評価として筆記試験、「Shows how」の評価として
模擬患者やシミュレーターを用いる OSCE、「Does」の評価として観察記録(Workplace-Based
Assessment)が用いられることが多い。学修者評価においては、学修目標や学修方略と照らし合わ
せて認知能力に偏らない評価を実施することが必要である。「Knows」から「Does」にかけて、評価の
真正性があがっていく。一般的に低学年の学修では「Knows」や「Knows how」の評価が主体である
が、学年が上がるにつれ「Shows how」、そして実務実習における「Does」の評価が主体となっていく。
Miller GE. The assessment of clinical skills/competence/performance. Academic Medicine. 1990; 65(9): S63–7.

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