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資料3-1 臨床における実務実習に関するガイドライン(薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) 対応)(薬学教育協議会提出資料) (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html |
出典情報 | 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》 |
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F-1 薬物治療の実践
F-1-1 薬物治療の個別最適化
学修目標
標準的な実習内容(例示)
学修事項
大学(参考)
薬局
病院
――
――
(1)適正使用のサイクル、個別最適化、有効性モニタリ ・典型的な疾患(循環器、糖尿病、感染症、がん
2)患者情報を適切に収集し、評価することによ ング、安全性モニタリング、疑義照会・処方提案
など)の具体的な症例(ペーパーペイシェント)を
【1)】
1)医薬品適正使用の概念を説明する。
り、患者の状態を正確に把握する。
3)薬物治療の評価等に必要な情報について、最
も適切な情報源を効果的に利用し、情報を収集
(2)薬物治療を個別最適化するために必要な身体的、心
理的、社会的患者背景【2)、7)】
(3)薬学的管理に必要な身体所見の観察・測定・評価
題材とし、学修事項を学ぶ。講義だけではなく、
問題解決型学習(PBL)や演習などを用いた学修が
望ましい。
する。また、得られた情報及び情報源を批判的 (フィジカルアセスメント)【2)、5)、7)】
※1:上記症例を用い「D 医療薬学」で学んだ一
に評価し、効果的に活用する。
(4)診療ガイドライン・治療ガイドや医薬品リスク管理 般論を、個別症例に適応し、最適化する訓練を行
4)薬物治療の問題点の抽出を行い、その評価に 計画(RMP)等適切な情報の収集と評価 【3)、7)】
う。左記学修事項を用いて学修目標を達成する。
基づき、問題解決策を検討し、薬物治療を個別 (5)主な疾患における薬物治療の計画、立案(薬剤選択、 ※2:上記の症例を題材として、「B 社会と薬
用量設定、剤形選択、投与経路、服薬指導・配慮すべ
学」「C 基礎薬学」「E 衛生薬学」の学修を振り
5)様々なモニタリング項目から患者状態を的確 き点、薬物血中濃度モニタリング、有効性・安全性モ
返り、症例と関連する内容とのつながりを再確認
に把握し、薬物治療の有効性と安全性を確認・
する。具体例:Bで学んだ薬剤師の使命と患者応
最適化するための計画を立案する。
評価して適切に記録する。
ニタリング等)【2)、3)、4)、5)、6)、7)、8)】
(6)患者背景と医療安全を踏まえた処方監査・解析と疑
義照会・処方提案【6)】
(7)患者背景と製剤の特性を踏まえた計数・計量調剤及
対、Cで学んだ対象臓器の正常機能、適応薬剤の
構造活性相関、Eで学んだ生活環境や習慣などを
び注射薬無菌調製と調剤薬(注射薬含む)監査【6)】
確認する
(9)問題指向型システム(POS)とSOAP形式等による適
・上記の症例を組み込んだ講義や演習(可能であ
切な記録【5)、6)】
れば、シミュレーターもしくはシミュレーション
教材の利用による、身体所見の観察とフィジカル
アセスメントなどの実施)
・上記の症例を用いた症例要約や記録の実施
評価ルーブリック
評価の指針:1.具体的な症例や事例の薬物治療の問題点を抽出し(a)、その改善や解決策を提示する(b)。
観点
アウトカム
第 4 段階
第 3 段階
第 2 段階
臨床現場での評価
第 1 段階
大学での評価(シミュレーション)
(a)-1 患者情報 具体的な症例の患者情報を適 F-1-1の学修目標1)~5)は、大学において、症例を用いて「D 医療薬学」で学んだ一般論を、個別症 高齢者、妊婦・授乳婦、小児、各種障害を持つ症 提示された症例の患者背景、疾患情報を的確に把
の把握
切に入手し、現状評価に利用 例に適応し、最適化する訓練を行う際の(フェーズ①)ものである。したがって、この概略評価の例
する。
例等、特に注意すべき患者背景を持つ症例に対
握し、要約する。
示は、大学での模擬症例を題材とした学び(シミュレーション:Shows how)を想定して作成した。 し、的確に患者背景を把握し、要約する。症例に
そのため、2段階の例示とした。
とって好ましいアウトカムを生活の質(QOL)の維
学修目標7)~11)は、この1)~5)までの学びを基に臨床現場で(フェーズ②)、実際の患者を担当し学 持・改善等の視点から検討する。
(a)-2 情報の収 具体的な症例の薬物治療情報
集と評価
を適切に入手し、現状評価に
利用する。
び修得を目指す。その学修評価は、臨床現場でパフォーマンスとして示すことができるようになっ
たかを以下(学修目標6)~11)横)に示した評価の指針に基づく観点ごとに作成したルーブリックでパ
フォーマンスを評価するものとする。
得られた情報及び情報源を批判的に評価し、効果 症例の疾患の一般的な治療法を把握し、使用され
的に活用する。必要に応じて、さらなる情報調査 ている医薬品の基本的な情報を収集する。
を行う。
(b)-1 問題点の 具体的な症例の薬物治療の問
有効性の面では、現状評価に基づき、薬物治療を 入手した患者情報や薬物治療の情報を基に、適正
識別と解決策の
題点を抽出し、その改善や解
よりよいものにする治療設計(処方変更、中止、
使用、有効性、安全性の観点から、現在の症例の
提示
決策を提示する。
継続等の提案等)を立案する。安全性の面では、
薬物療法に問題が無いか検討し、問題点を識別す
相互作用、副作用の発現の有無等を検討し、必要 る。
に応じて、治療設計(処方変更、中止、患者観察
等)を行う。検討結果を適切にSOAP形式等で記録
する。
(b)-2 解決策の 具体的な症例の継続したモニ
具体的な症例の継続した有効性、安全性のモニタ 具体的な症例の疾患に対する薬物治療の有効性と
提案
リング計画を立案する。結果を適切にSOAP形式 安全性をモニタリングする指標を適切に指摘す
タリングを実施する。
等で記録する。
る。
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F-1-1 薬物治療の個別最適化
学修目標
標準的な実習内容(例示)
学修事項
大学(参考)
薬局
病院
――
――
(1)適正使用のサイクル、個別最適化、有効性モニタリ ・典型的な疾患(循環器、糖尿病、感染症、がん
2)患者情報を適切に収集し、評価することによ ング、安全性モニタリング、疑義照会・処方提案
など)の具体的な症例(ペーパーペイシェント)を
【1)】
1)医薬品適正使用の概念を説明する。
り、患者の状態を正確に把握する。
3)薬物治療の評価等に必要な情報について、最
も適切な情報源を効果的に利用し、情報を収集
(2)薬物治療を個別最適化するために必要な身体的、心
理的、社会的患者背景【2)、7)】
(3)薬学的管理に必要な身体所見の観察・測定・評価
題材とし、学修事項を学ぶ。講義だけではなく、
問題解決型学習(PBL)や演習などを用いた学修が
望ましい。
する。また、得られた情報及び情報源を批判的 (フィジカルアセスメント)【2)、5)、7)】
※1:上記症例を用い「D 医療薬学」で学んだ一
に評価し、効果的に活用する。
(4)診療ガイドライン・治療ガイドや医薬品リスク管理 般論を、個別症例に適応し、最適化する訓練を行
4)薬物治療の問題点の抽出を行い、その評価に 計画(RMP)等適切な情報の収集と評価 【3)、7)】
う。左記学修事項を用いて学修目標を達成する。
基づき、問題解決策を検討し、薬物治療を個別 (5)主な疾患における薬物治療の計画、立案(薬剤選択、 ※2:上記の症例を題材として、「B 社会と薬
用量設定、剤形選択、投与経路、服薬指導・配慮すべ
学」「C 基礎薬学」「E 衛生薬学」の学修を振り
5)様々なモニタリング項目から患者状態を的確 き点、薬物血中濃度モニタリング、有効性・安全性モ
返り、症例と関連する内容とのつながりを再確認
に把握し、薬物治療の有効性と安全性を確認・
する。具体例:Bで学んだ薬剤師の使命と患者応
最適化するための計画を立案する。
評価して適切に記録する。
ニタリング等)【2)、3)、4)、5)、6)、7)、8)】
(6)患者背景と医療安全を踏まえた処方監査・解析と疑
義照会・処方提案【6)】
(7)患者背景と製剤の特性を踏まえた計数・計量調剤及
対、Cで学んだ対象臓器の正常機能、適応薬剤の
構造活性相関、Eで学んだ生活環境や習慣などを
び注射薬無菌調製と調剤薬(注射薬含む)監査【6)】
確認する
(9)問題指向型システム(POS)とSOAP形式等による適
・上記の症例を組み込んだ講義や演習(可能であ
切な記録【5)、6)】
れば、シミュレーターもしくはシミュレーション
教材の利用による、身体所見の観察とフィジカル
アセスメントなどの実施)
・上記の症例を用いた症例要約や記録の実施
評価ルーブリック
評価の指針:1.具体的な症例や事例の薬物治療の問題点を抽出し(a)、その改善や解決策を提示する(b)。
観点
アウトカム
第 4 段階
第 3 段階
第 2 段階
臨床現場での評価
第 1 段階
大学での評価(シミュレーション)
(a)-1 患者情報 具体的な症例の患者情報を適 F-1-1の学修目標1)~5)は、大学において、症例を用いて「D 医療薬学」で学んだ一般論を、個別症 高齢者、妊婦・授乳婦、小児、各種障害を持つ症 提示された症例の患者背景、疾患情報を的確に把
の把握
切に入手し、現状評価に利用 例に適応し、最適化する訓練を行う際の(フェーズ①)ものである。したがって、この概略評価の例
する。
例等、特に注意すべき患者背景を持つ症例に対
握し、要約する。
示は、大学での模擬症例を題材とした学び(シミュレーション:Shows how)を想定して作成した。 し、的確に患者背景を把握し、要約する。症例に
そのため、2段階の例示とした。
とって好ましいアウトカムを生活の質(QOL)の維
学修目標7)~11)は、この1)~5)までの学びを基に臨床現場で(フェーズ②)、実際の患者を担当し学 持・改善等の視点から検討する。
(a)-2 情報の収 具体的な症例の薬物治療情報
集と評価
を適切に入手し、現状評価に
利用する。
び修得を目指す。その学修評価は、臨床現場でパフォーマンスとして示すことができるようになっ
たかを以下(学修目標6)~11)横)に示した評価の指針に基づく観点ごとに作成したルーブリックでパ
フォーマンスを評価するものとする。
得られた情報及び情報源を批判的に評価し、効果 症例の疾患の一般的な治療法を把握し、使用され
的に活用する。必要に応じて、さらなる情報調査 ている医薬品の基本的な情報を収集する。
を行う。
(b)-1 問題点の 具体的な症例の薬物治療の問
有効性の面では、現状評価に基づき、薬物治療を 入手した患者情報や薬物治療の情報を基に、適正
識別と解決策の
題点を抽出し、その改善や解
よりよいものにする治療設計(処方変更、中止、
使用、有効性、安全性の観点から、現在の症例の
提示
決策を提示する。
継続等の提案等)を立案する。安全性の面では、
薬物療法に問題が無いか検討し、問題点を識別す
相互作用、副作用の発現の有無等を検討し、必要 る。
に応じて、治療設計(処方変更、中止、患者観察
等)を行う。検討結果を適切にSOAP形式等で記録
する。
(b)-2 解決策の 具体的な症例の継続したモニ
具体的な症例の継続した有効性、安全性のモニタ 具体的な症例の疾患に対する薬物治療の有効性と
提案
リング計画を立案する。結果を適切にSOAP形式 安全性をモニタリングする指標を適切に指摘す
タリングを実施する。
等で記録する。
る。
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