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資料3-1 臨床における実務実習に関するガイドライン(薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) 対応)(薬学教育協議会提出資料) (29 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html |
出典情報 | 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》 |
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実務実習における標準的な実習内容(例示)及び概略評価(評価ルーブリック)
「F 臨床薬学」の学修は、右図に示すとおり、フェーズ①の実務実習前に大学で行う患者個別の薬物治療を中心とした学修、フェーズ②の医療現場等で患 フェーズ①
続的に患者・生活者を担当することによって個別最適化医療を実践し、学修目標に示された臨床能力の修得を目指す。さらに、フェーズ③の大学での実務実
習終了後の学修では、フェーズ②で経験した臨床における薬物治療に関する学修を、大学の場で深化させ、さらに一般化を図ることによって、臨床能力を向
上させ、薬物治療の高度化や臨床的課題の解決能力の向上を目指す。
◎ここで示す標準的な実習内容(例示)及び評価(評価ルーブリック)は、フェーズ①の大学で行う実務実習前の学修と、フェーズ②の医療現場等で患者・生活
者から学ぶ実務実習、フェーズ③の実務実習終了後の学修における標準的な実習内容を例示すると共に、その学修の評価に利用する概略評価(評価ルーブ
リック)を示したものである。
各ページには、上段に、学修目標と学修事項及び標準的な実習内容(例示)を配置し、下段にその学修目標の学修成果を評価する観点とアウトカム、評価
ルーブリックの4段階を示した。ただし、項目が多く1枚に記載できなかったものは、上下の見開きとし、上のページに学修目標等を配置し、下のページに
評価ルーブリックを配置した。
◎標準的な実習内容(例示)の留意点
講義・PBL・
シミュレーション
等による学修
実務実習を
開始する前
の事前学習
4年次
4週以上
薬 学 共 用 試 験
実務実習前に大
学で行う患者個
ている。すなわち、フェーズ①の大学での実務実習前の学修では、症例や事例等を利用した薬物治療の個別最適化の訓練をシミュレーション等により十分修
別の薬物治療を
得し、患者・生活者に適切に対応するための基本的な能力を修得する。フェーズ②の臨床現場での実務実習では、大学での学びを基盤として、医療現場で継
中心とした学修
者・生活者から学ぶ実務実習、フェーズ③の実務実習終了後の大学における臨床薬学、薬物治療の深化、一般化に向けた学修の3つのフェーズから成り立っ
別添資料
フェーズ②
フェーズ③
医療現場等で患
者・生活者から
学ぶ実務実習
実習終了後に各
大学が行う卒業
に向けた深化・
一般化を図る臨
床薬学の学修
患者・
生活者
を担当
する
薬局実
習
5年次
11週
患者・
生活者
を担当
する
病院実
習
5年次
11週
実務実習終了
後の学生が
個々に体験し
た症例・事例
の共有
臨床に係る実践
的な能力の更な
る向上を図るた
め、追加で行う
学修
学生の希望と
各大学が有す
る教育資源に
応じた医療施
設等での追加
の実習等
薬物治療に関
する学修の深
化・一般化
・大学及び実習施設では、この「標準的な実習内容(例示)」を参考にフェーズ①②③での学修を行う。
・フェーズ②の臨床現場における実習においては、特に、地区や施設の状況や学生の能力等に合わせ、地区調整機構で随時協議、検討して、さらに学修効果の高い実習を行うよう努める。
◎概略評価(評価ルーブリック)の留意点
・評価ルーブリックは、基本的にはフェーズ②の医療現場等で患者・生活者から学ぶ実務実習での評価を想定している(一部フェーズ①を含む)。
・評価ルーブリックは、モデル・コア・カリキュラムに示されている評価の指針を基盤としている。評価の指針に複数の観点が含まれると考えられる場合は、観点毎の評価ルーブリックとした。
・評価の指針は、モデル・コア・カリキュラムの大項目毎に複数の指針が設定されているが、小項目毎に最も関連する評価の指針1つに対して1つの評価ルーブリックとした。
したがって、モデル・コア・カリキュラムの学修目標と評価ルーブリックは一対一ではない。
・評価ルーブリックの第4段階は、卒業時における理想のパフォーマンス、具体的には「患者個々の背景を考慮した個別化医療が実践できるレベル」を想定した。また、第1段階は、実習で患者を担当し、事例を経験できるレベルとした。
◎F 臨床薬学の評価の全体像
F-1 薬物治療の実践
・学修目標1)~5)は、フェーズ①の大学で行う患者個別の薬物治療を中心とした学修を想定している。
すなわち大学において、ペーパーペイシェント(症例患者)を用いて、「D 医療薬学」の学びを統合する
訓練を行い修得を目指す。したがって、その評価は各大学で実施することになるため、大学で実施する
シミュレーション教育の評価を想定して例示した。ここまでの大学での学び(学修目標1)~5))が、学修
目標7)~11)の評価ルーブリックの第1段階のパフォーマンスにつながる。
・学修目標6)は、大学で症例患者や模擬事例を用いて学ぶ過程を経て、病院・薬局実習でも学ぶ。した
がって、その評価は大学及び病院・薬局実習両方で行う。大学では評価ルーブリックの第1段階までは
修得させておく必要がある。病院・薬局実習においても実習初期に修得を目指し評価を行う。
・学修目標7)~11)は、病院・薬局実習で患者を担当する事によって学ぶ「薬物療法の個別最適化」の
学修目標である。病院・薬局それぞれの場面で、典型的な患者から様々な背景を有する患者を順次複数
担当し、その患者の薬物療法を個別最適化する能力の修得を目指す目標となる。したがって、この評価
は病院・薬局実習で行う。
F-2 多職種連携における薬剤師の貢献、F-3 医療マネジメント・医療安全の実践、F-4 地域医療・公衆
衛生への貢献観点
・いずれも、臨床現場での事例の経験を通して修得を目指す。したがって、この評価は病院・薬局で行
う。
F-5 臨床で求められる基本的な能力
・「B 社会と薬学」での学びを基本とし、臨床現場で患者を担当し事例を経験する中で修得を目指す学
修目標となる。したがって、大学においては評価ルーブリックの第1段階までは修得させておく必要が
ある。
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「F 臨床薬学」の学修は、右図に示すとおり、フェーズ①の実務実習前に大学で行う患者個別の薬物治療を中心とした学修、フェーズ②の医療現場等で患 フェーズ①
続的に患者・生活者を担当することによって個別最適化医療を実践し、学修目標に示された臨床能力の修得を目指す。さらに、フェーズ③の大学での実務実
習終了後の学修では、フェーズ②で経験した臨床における薬物治療に関する学修を、大学の場で深化させ、さらに一般化を図ることによって、臨床能力を向
上させ、薬物治療の高度化や臨床的課題の解決能力の向上を目指す。
◎ここで示す標準的な実習内容(例示)及び評価(評価ルーブリック)は、フェーズ①の大学で行う実務実習前の学修と、フェーズ②の医療現場等で患者・生活
者から学ぶ実務実習、フェーズ③の実務実習終了後の学修における標準的な実習内容を例示すると共に、その学修の評価に利用する概略評価(評価ルーブ
リック)を示したものである。
各ページには、上段に、学修目標と学修事項及び標準的な実習内容(例示)を配置し、下段にその学修目標の学修成果を評価する観点とアウトカム、評価
ルーブリックの4段階を示した。ただし、項目が多く1枚に記載できなかったものは、上下の見開きとし、上のページに学修目標等を配置し、下のページに
評価ルーブリックを配置した。
◎標準的な実習内容(例示)の留意点
講義・PBL・
シミュレーション
等による学修
実務実習を
開始する前
の事前学習
4年次
4週以上
薬 学 共 用 試 験
実務実習前に大
学で行う患者個
ている。すなわち、フェーズ①の大学での実務実習前の学修では、症例や事例等を利用した薬物治療の個別最適化の訓練をシミュレーション等により十分修
別の薬物治療を
得し、患者・生活者に適切に対応するための基本的な能力を修得する。フェーズ②の臨床現場での実務実習では、大学での学びを基盤として、医療現場で継
中心とした学修
者・生活者から学ぶ実務実習、フェーズ③の実務実習終了後の大学における臨床薬学、薬物治療の深化、一般化に向けた学修の3つのフェーズから成り立っ
別添資料
フェーズ②
フェーズ③
医療現場等で患
者・生活者から
学ぶ実務実習
実習終了後に各
大学が行う卒業
に向けた深化・
一般化を図る臨
床薬学の学修
患者・
生活者
を担当
する
薬局実
習
5年次
11週
患者・
生活者
を担当
する
病院実
習
5年次
11週
実務実習終了
後の学生が
個々に体験し
た症例・事例
の共有
臨床に係る実践
的な能力の更な
る向上を図るた
め、追加で行う
学修
学生の希望と
各大学が有す
る教育資源に
応じた医療施
設等での追加
の実習等
薬物治療に関
する学修の深
化・一般化
・大学及び実習施設では、この「標準的な実習内容(例示)」を参考にフェーズ①②③での学修を行う。
・フェーズ②の臨床現場における実習においては、特に、地区や施設の状況や学生の能力等に合わせ、地区調整機構で随時協議、検討して、さらに学修効果の高い実習を行うよう努める。
◎概略評価(評価ルーブリック)の留意点
・評価ルーブリックは、基本的にはフェーズ②の医療現場等で患者・生活者から学ぶ実務実習での評価を想定している(一部フェーズ①を含む)。
・評価ルーブリックは、モデル・コア・カリキュラムに示されている評価の指針を基盤としている。評価の指針に複数の観点が含まれると考えられる場合は、観点毎の評価ルーブリックとした。
・評価の指針は、モデル・コア・カリキュラムの大項目毎に複数の指針が設定されているが、小項目毎に最も関連する評価の指針1つに対して1つの評価ルーブリックとした。
したがって、モデル・コア・カリキュラムの学修目標と評価ルーブリックは一対一ではない。
・評価ルーブリックの第4段階は、卒業時における理想のパフォーマンス、具体的には「患者個々の背景を考慮した個別化医療が実践できるレベル」を想定した。また、第1段階は、実習で患者を担当し、事例を経験できるレベルとした。
◎F 臨床薬学の評価の全体像
F-1 薬物治療の実践
・学修目標1)~5)は、フェーズ①の大学で行う患者個別の薬物治療を中心とした学修を想定している。
すなわち大学において、ペーパーペイシェント(症例患者)を用いて、「D 医療薬学」の学びを統合する
訓練を行い修得を目指す。したがって、その評価は各大学で実施することになるため、大学で実施する
シミュレーション教育の評価を想定して例示した。ここまでの大学での学び(学修目標1)~5))が、学修
目標7)~11)の評価ルーブリックの第1段階のパフォーマンスにつながる。
・学修目標6)は、大学で症例患者や模擬事例を用いて学ぶ過程を経て、病院・薬局実習でも学ぶ。した
がって、その評価は大学及び病院・薬局実習両方で行う。大学では評価ルーブリックの第1段階までは
修得させておく必要がある。病院・薬局実習においても実習初期に修得を目指し評価を行う。
・学修目標7)~11)は、病院・薬局実習で患者を担当する事によって学ぶ「薬物療法の個別最適化」の
学修目標である。病院・薬局それぞれの場面で、典型的な患者から様々な背景を有する患者を順次複数
担当し、その患者の薬物療法を個別最適化する能力の修得を目指す目標となる。したがって、この評価
は病院・薬局実習で行う。
F-2 多職種連携における薬剤師の貢献、F-3 医療マネジメント・医療安全の実践、F-4 地域医療・公衆
衛生への貢献観点
・いずれも、臨床現場での事例の経験を通して修得を目指す。したがって、この評価は病院・薬局で行
う。
F-5 臨床で求められる基本的な能力
・「B 社会と薬学」での学びを基本とし、臨床現場で患者を担当し事例を経験する中で修得を目指す学
修目標となる。したがって、大学においては評価ルーブリックの第1段階までは修得させておく必要が
ある。
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