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令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について (10 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011629.html
出典情報 令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について(3/13)《日本医師会》
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行った。入院管理については、DMAT の隊員の訪問を受け、院内の導線や PPE 装

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脱着方法の指導があり体制を整えた。不幸にも患者は死亡してしまったが、適

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切な院内対応によって他の患者への院内感染はなく、患者やスタッフの 2 次

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感染は防ぐことができた。

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【ケース 3】

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通院中の透析患者と一緒に暮らす孫や子供がコロナに感染してしまった。

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同居だと隔離が困難で、透析患者は感染により重篤化の危険があるので、幼児

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の感染患者ではなく通院中の透析患者の避難入院を家族から強くお願いされ

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た。ショートステイなど介護施設にも依頼したが、急には対応できず断られた

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とのことで、やむを得ず隔離目的で入院させ、透析を継続しつつ、感染を防ぐ

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ことができた。

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上記ケース 1、2、3 は実際に委員の有床診療所で経験した非常時の対応ケ

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ースである。有床診療所は、地域住民の医療ニーズと共にあり、責任感を強く

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持ちそのニーズに応えようとしている。

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今回のような重症化する流行感染症に対して、国の想定する対応ルールに

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当てはめられないような想定外のケースの受け皿となり、有床診療所ならで

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はのきめ細かい医療提供により、前例のない状況下で、地域医療の崩壊を防ぐ

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一助となったのではないか。

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