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令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について (9 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011629.html
出典情報 令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について(3/13)《日本医師会》
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1.2.

コロナ禍での透析患者の対応の経験から

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高齢者や透析治療など重症疾患を合併する患者は、感染症の重症化、癌や動

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脈硬化性疾患、骨折の増加、認知症の進行、視力聴力筋力の低下など、様々な

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疾病の発症と臓器機能低下をもたらす。

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高齢患者の増加、疾患や家庭環境の多様化に対応すべく、高次機能病院、中

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核病院、有床診療所、外来クリニック、在宅往診診療所、また各種の介護施設

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が存在する。そしてそれらの医療施設及び介護施設を有機的に活用し、地域包

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括連携治療で対応しようとしている。しかし現実にはうまくいかないケース

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も多岐に渡る。

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【ケース 1(週末発症感染例)】

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週末に本院通院中の透析患者が新型コロナウイルス(以下、
「コロナ」とい

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う。)に感染してしまい、保健所に連絡するも割り振り医療機関が見つからず、

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自分の医療機関で診ることになった。隔離透析の施行に際し、入院患者移動の

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導線や急なスタッフ確保が大きな問題となったものの、スタッフの協力でな

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んとか無事に乗り切ることができた。

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【ケース 2(重症合併症透析例)


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脳梗塞で入院治療中の高齢の透析患者が、コロナに感染してしまい、保健所

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に相談したが、当時コロナ患者を診ていなかった本院でそのまま診ることと

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なった。急にコロナ患者を受け入れることとなり、スタッフも動揺した。透析

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治療については、急ぎ、プレハブの透析室を屋外に臨時設置して、隔離透析を
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