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令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について (11 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011629.html
出典情報 令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について(3/13)《日本医師会》
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第2章

将来を見据えた有床診療所のあり方について

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2.1.1.将来を見据えた有床診療所のあり方について

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有床診療所は平成 18 年に 48 時間規制が撤廃され、同時に一般病床が地域

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医療計画上の基準病床数の対象となった。その後、有床診療所の活用とその減

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少を食い止めるため、様々な施策が行われているが施設数の減少に歯止めは

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かかっていない。その原因は診療報酬が低く抑えられて人員確保や施設、設備

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の更新ができないことや、若手の医師に有床診療所の良さをアピールするこ

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とができず、経営者の高齢化と共に承継されないまま廃院に追い込まれてい

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ることが考えられる。

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有床診療所の役割は、軽症の救急疾患に 24 時間対応できる身近な入院施設

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として機能することである。また、今後増加する在宅医療を拡充し、看取りに

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も対応でき、急性期病院がその機能を十分に発揮できる医療体制を構築する

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ことである。

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病院の集約化も進みつつあるが、それによって病院へのアクセスが著しく

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悪くなる住民も出てきている。特に、過疎地域では深刻な問題となるが、その

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時に地域で有用なのが有床診療所ではないか。身近な地域に入院施設が存在

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することは、地域医療に必要である。

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また、特に高齢者には、継続性のある医療の提供が求められている。有床診

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療所はかかりつけ医としての医療を外来や訪問診療で提供し、外来や訪問診

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療での主治医がそのまま入院でも主治医となれる。また、普段から接している
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