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令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について (44 ページ)
出典
公開元URL | https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011629.html |
出典情報 | 令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について(3/13)《日本医師会》 |
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1
て効果をもたらしていないようである。日本は出生率 1.3 という国際的にも
2
極端に低い率となって 20 年が経過したが、これまでの少子化対策はあまり効
3
果が出ていない。
4
働く女性は帰宅後に家事と育児の大半をこなしている。子どもを持って自
5
分の余暇時間の量を失うより、子どもを産まず、余暇時間や物理的豊かさを確
6
保する傾向もある。日本人男性の家事育児時間が非常に少ないことも、未婚化、
7
少子化の一因になっている。結婚した夫婦が持つ子どもの数は 1970 年代から
8
2 人前後で横ばいであり、少子化は未婚化が最大要因になっている。コロナ禍
9
で未婚化が進行した可能性もあり、15~19 年の平均婚姻率は人口 1 千人あた
10
り 4.9 だったが、20 年 4.3、21 年 4.2 と急落している。日本は出産と結婚が
11
セットと考える風潮が根強く、婚姻率の低下は少子化に直結している。
12
「長時間労働できる夫+無償ケア労働を提供する妻」のモデル世帯ではな
13
く、欧米のような夫婦が共に仕事を継続しながら子育てをする「デュアルキャ
14
リア夫婦」向けの施策が重要であり、出産の高齢化により、切迫早産や妊娠高
15
血圧症候群などでの社会保険の自己負担費用が増大していることから、出産
16
育児一時金だけでなく、それ以外の費用を含めた妊娠出産費用の全額補助、事
17
実婚や婚外子を認める法律の整備、不妊治療の 3 割自己負担分への補助、第
18
二子、第三子、低所得者世帯への給付増などの自治体や政府への要望も産科有
19
診が積極的に関わるべきである。
20
また他人の子育てを手伝う機会も減少し、自らの出産がはじめて赤ちゃん
38
て効果をもたらしていないようである。日本は出生率 1.3 という国際的にも
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極端に低い率となって 20 年が経過したが、これまでの少子化対策はあまり効
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果が出ていない。
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働く女性は帰宅後に家事と育児の大半をこなしている。子どもを持って自
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分の余暇時間の量を失うより、子どもを産まず、余暇時間や物理的豊かさを確
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保する傾向もある。日本人男性の家事育児時間が非常に少ないことも、未婚化、
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少子化の一因になっている。結婚した夫婦が持つ子どもの数は 1970 年代から
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2 人前後で横ばいであり、少子化は未婚化が最大要因になっている。コロナ禍
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で未婚化が進行した可能性もあり、15~19 年の平均婚姻率は人口 1 千人あた
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り 4.9 だったが、20 年 4.3、21 年 4.2 と急落している。日本は出産と結婚が
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セットと考える風潮が根強く、婚姻率の低下は少子化に直結している。
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「長時間労働できる夫+無償ケア労働を提供する妻」のモデル世帯ではな
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く、欧米のような夫婦が共に仕事を継続しながら子育てをする「デュアルキャ
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リア夫婦」向けの施策が重要であり、出産の高齢化により、切迫早産や妊娠高
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血圧症候群などでの社会保険の自己負担費用が増大していることから、出産
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育児一時金だけでなく、それ以外の費用を含めた妊娠出産費用の全額補助、事
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実婚や婚外子を認める法律の整備、不妊治療の 3 割自己負担分への補助、第
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二子、第三子、低所得者世帯への給付増などの自治体や政府への要望も産科有
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診が積極的に関わるべきである。
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また他人の子育てを手伝う機会も減少し、自らの出産がはじめて赤ちゃん
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