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令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について (29 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011629.html
出典情報 令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について(3/13)《日本医師会》
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2.6.有床診療所の課題

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有床診療所の特徴をまとめてみると、規模が小さいため迅速な決断が可能

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であり、医師一人で決断することができ、24 時間対応ができる。また、医療

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機関であるため、看取りまで対応可能である等、様々な良い特徴がある。

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このように地域に貢献してはいるものの、有床診療所は年々減少しつつあ

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り、多くの施設が存在感を示すことに苦渋を味わっている。周辺の病院や介護

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施設からの認知度が低く、有床診療所の存在を意識しないばかりか、
「有床診

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療所」という施設類型を知らない病院 MSW やケアマネジャーも少なくない。

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専門職のみならず、地域住民にも、いざというときには入院が可能な医療機関

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だと知ってもらい、
「有床診療所は究極のかかりつけ医」という認知度向上の

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ため、繰り返しの広報活動が重要である。

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また、災害有事(洪水、地震、津波など)に、有床診療所はどんな形の医療

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貢献が可能か、自院での診療の他に救護所への出務を準備しておくことも必

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要である。

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看護職員、とくに夜勤看護職員は確保困難な状態が続いており、早急な給与

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水準の引上げが必要である。ただ現在の有床診療所入院基本料では出せない

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という大きなジレンマが持続して存在している。同時に、欠員等の緊急時にや

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むを得ず依頼する紹介事業所について、政府は悪質事業所を排除し、適切にか

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つ良心的な運営をするような指導が必要である。日本医師会の協力等により、

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