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令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について (50 ページ)
出典
公開元URL | https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011629.html |
出典情報 | 令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について(3/13)《日本医師会》 |
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1
服療法によるコントロールが不十分になると手術の適応となる。前立腺肥大
2
症の標準的な手術手技は経尿道的前立腺切除術(TURP)であるが、昨今は医療
3
機器の進歩にあいまって侵襲が少なく安全な手術が次々に保険診療として認
4
められるようになり、排尿に苦しむ高齢者の QOL 向上に大いに役立っている。
5
膀胱がんに対する経尿道的手術は表在性のものであれば有床診療所での手術
6
のみで完結させることができる。尿路結石については手術せずとも自然排石
7
するものもあるが、長期間尿管結石が存在していることで腎機能が低下する
8
懸念がある場合には手術が推奨されている。
9
10
4.3.3.高度医療機関との医療連携における有床診療所の役割
11
現在我が国の男性がん 1 位は前立腺がんである。PSA 検査などで前立腺がん
12
が疑われた場合、確定診断のためには前立腺の針生検が必要となる。ただ針生
13
検の合併症として感染症や出血があり、通常は一泊入院の上で腰椎麻酔下に
14
て施行されており、ここでも有床診療所の果たす役割は大きい。また検査で前
15
立腺がんと診断された場合、患者の考え、全身状態、年齢等を考慮しながらそ
16
れぞれに応じた治療方法を提案することになる。たとえば根治療法を行わな
17
いということになれば、そのまま有床診療所の外来で内分泌療法などを提供
18
することになるが、手術療法や放射線治療などの積極的治療が必要となった
19
場合にはそれらの医療を提供できる高度医療機関に紹介することも有床診療
20
所の役割の一つである。膀胱がんについても経尿道的手術で治癒切除に至ら
44
服療法によるコントロールが不十分になると手術の適応となる。前立腺肥大
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症の標準的な手術手技は経尿道的前立腺切除術(TURP)であるが、昨今は医療
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機器の進歩にあいまって侵襲が少なく安全な手術が次々に保険診療として認
4
められるようになり、排尿に苦しむ高齢者の QOL 向上に大いに役立っている。
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膀胱がんに対する経尿道的手術は表在性のものであれば有床診療所での手術
6
のみで完結させることができる。尿路結石については手術せずとも自然排石
7
するものもあるが、長期間尿管結石が存在していることで腎機能が低下する
8
懸念がある場合には手術が推奨されている。
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4.3.3.高度医療機関との医療連携における有床診療所の役割
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現在我が国の男性がん 1 位は前立腺がんである。PSA 検査などで前立腺がん
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が疑われた場合、確定診断のためには前立腺の針生検が必要となる。ただ針生
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検の合併症として感染症や出血があり、通常は一泊入院の上で腰椎麻酔下に
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て施行されており、ここでも有床診療所の果たす役割は大きい。また検査で前
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立腺がんと診断された場合、患者の考え、全身状態、年齢等を考慮しながらそ
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れぞれに応じた治療方法を提案することになる。たとえば根治療法を行わな
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いということになれば、そのまま有床診療所の外来で内分泌療法などを提供
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することになるが、手術療法や放射線治療などの積極的治療が必要となった
19
場合にはそれらの医療を提供できる高度医療機関に紹介することも有床診療
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所の役割の一つである。膀胱がんについても経尿道的手術で治癒切除に至ら
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