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令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について (27 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011629.html
出典情報 令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について(3/13)《日本医師会》
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2.5.有事における有床診療所の役割

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令和 5 年 10 月 11 日、日医会館で開催された「地域に根ざした医師会活動

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プロジェクト」第 1 回シンポジウムでは「有事の医師会活動 〜地域・住民を

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守る活動〜」をテーマに、大規模災害時や新型コロナウイルス感染症に対応す

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る医師会活動の実例紹介と活発なディスカッションが行われた。ここでは、有

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事における有床診療所との関連について述べる。

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・大規模災害と有床診療所

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有床診療所は、医療と食と住を同時に提供できる施設であり、地震、津波、

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大雨などの大規模災害時には、行き先がない高齢者等の受け入れ先として機

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能することが可能である。高度医療を行う大病院には在院日数短縮の義務が

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あり、長期入院は難しいことから、低コストの有床診療所の病床を活用する余

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地がある。その際には、行政・医師会・自衛隊などとの緊密な連携が必須であ

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り、コミュニケーション能力が問われることになるため、日頃からの意思疎通

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が極めて重要になる。

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・新型感染症と有床診療所

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新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていた時期に、有床診療所も、発

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熱外来・ワクチン接種・隔離入院などで地域医療に貢献してきた。今後、新た

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な感染症が蔓延した場合も、コロナ関連の経験を生かして感染症収束に尽力
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