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令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について (52 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011629.html
出典情報 令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について(3/13)《日本医師会》
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4.3.6.次期医療計画と泌尿器科有床診療所

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次期医療計画では新興感染症等の感染拡大時における医療が追加された。

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前述の通り尿路感染症は肺炎に次いで多い感染症であり、泌尿器科医は発熱

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患者の診察を避けて通ることはできない。今回の新型コロナウイルス感染症

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の経験で多くの泌尿器科医は感染防御を行いながら有熱性尿路感染症を診察

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することを学習しており、今後新興感染症の感染が拡大した時も、その経験を

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十分活かしながら医療提供が行えることと認識している。

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また透析患者の感染症に対しても有床診療所は重要な役割を担うことがで

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きる。新型コロナウイルスに感染した透析患者の対応については、第一章にて

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述べられているが、ここでは泌尿器科有床診療所においての感染患者の対応

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について紹介したい。当該有床診療所は一室だけ陰圧室があり、感染患者の入

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院は可能だったが、入院病棟はワンフロアであり導線の完全分離が難しかっ

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たため、やむを得ず感染患者の入院期間中は予定していた泌尿器科手術を中

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止して対応した。透析実施に際して入院病室には透析機器は備えていないた

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め、通常透析を行っていない火・木・土の午後の時間帯に患者を透析室に移動

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して施行した。非常事態ゆえ通常の医療体制を変更しての対応ではあったが、

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有床診療所のスタッフ全員が医療人の責務として一丸となって非常事態を乗

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り切った。今回の新型コロナウイルス感染症への対応を経験した多くの泌尿

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器科有床診療所は新興感染症等の感染拡大時も必要な医療は提供してゆくで

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あろう。
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