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令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について (19 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011629.html
出典情報 令和4・5年度有床診療所委員会最終答申について(3/13)《日本医師会》
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そもそも「医療 DX(Digital Transformation)
」とは、医療現場のデジタル

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化によって、医療のあり方を変化(Transform)させることを指す。医療 DX に

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より、医療現場の業務効率化、オンライン診療の更なる実用化、医療情報ネッ

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トワークの構築、データ損失リスクの軽減といったことが可能となる。

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医療情報ネットワークの構築により、単科が多い有床診療所では、他科受診

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を希望する入院患者さんに対して、D to P with D1または D to P with N に

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よるオンライン診療を提供しやすい。また、異なる医療機関や介護施設がリア

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ルタイムで情報を共有できるようになると、患者さんの健康情報や治療履歴

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がシームレスにアクセス可能になり、連携したケアが提供される。地域で病院

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と有床診療所と診療所、介護施設や各種事業所がネットワークでつながれば、

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あたかも一つのバーチャル総合病院として、地域全体の医療資源を効果的に

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管理・活用でき、さらなる地域包括ケアシステムの推進につながる。このとき

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「在宅医療の拠点」
「救急時対応」
「病院からの早期退院患者の在宅・介護施設

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への受け渡し」
「終末期医療」等の機能をもつ有床診療所の病床は有効利用し

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やすいため、有床診療所はますます地域包括ケアの中核としての役割を担う

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ことになる。有床診療所も今後の医療 DX の流れに乗っていくべきではないだ

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ろうか。なお、医療 DX の推進にあたっては、サイバーセキュリティ対策を十

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分強化すること、並びに拙速に進めて医療提供体制に混乱・支障が生じること

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がないように留意することが必要となる。

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Doctor to Patient with Doctor(かかりつけ医等の医師)。また、with N は with Nurse(看護職員)

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