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会議資料[11.8MB] (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41758.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第28回 7/26)《厚生労働省》
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個人

今回の PPI4成分(エソメプラゾール、オメプラゾール、ラベプラゾール及びランソ
プラゾール)のスイッチ化については賛成です。セルフメディケーション推進の観
点からぜひ前向きにご検討頂きたいと思います。
ご検討頂く際にご留意頂きたい点は次の3点です。
1.OTC 薬にスイッチされた H2 ブロッカーも同様ですが、OTC 薬の適応として
胃痛,胸やけ,もたれ,むかつき、これは止むを得ないと思いますが、医療用では
胃潰瘍等の優れた治療薬として使われていることを、専門家には十分に伝わるよう
ご検討頂きたい。それは、薬剤師であれば調剤を通して十分に伝わっていますが、
第1類から第 2 類にリスク区分の変更が行われた際、登録販売者にもその内容が十
分に伝達できる制度設計にしないと、適正なセルフメディケーションにはつながら
ないと思います。PPI については、H2 ブロッカー以上に専門家に対する情報提供、
また専門家の判断による顧客への情報提供(医療用での使用実態等)が必要だと思
います。
2.国民のヘルスリテラシーを上げるために、国民にも一定の知識が必要になり
ます。PPIの長期服用により、重篤な副作用の発現リスクが高まることや、がん
の症状を見逃してしまうことがあること、そのために服用して1?2週間たっても、
胃痛,胸やけ,もたれ,むかつき等が改善しない場合、必ず医師の受診を必要とす
ることを、その理由も含めて薬剤師が分かりやすく説明できる制度環境の整備が今
以上に必要かと思います。それをしないと正しいヘルスリテラシーの向上にはつな
がらないと思います。H2 ブロッカーが未だに登録販売者が販売できない第 1 類医
薬品に留まっているのは、H2 ブロッカーの特性について、薬剤師が顧客に十分に説
明できない制度的な問題が内在しているように思います。本来、薬剤師は要指導薬、
第1類医薬品の時に、登録販売者にも医薬品の情報を伝える努力義務等がないと、
スムーズなリスク区分の変更ができないように思われます。もちろん、登録販売者
業界にもその責任があると十分に認識はしていますが、制度としてもその配慮をし
て頂ければ、よりスムーズな研修システムができる上がると思います。
3.セルフメディケーションの推進、ヘルスリテラシーの向上、また自己責任を
高めるなどは、国民に表面的な知識ではなく、専門家が知りえる情報を分かり提供
できる環境整備が必要です。これは医薬局医薬品審査管理課内の問題ではないので
しょうが、この問題を真正面から解決に向けた論議を行わないと、10 年1日のごと
くいつも同じ論議に終始してしまうと思います。
OTC 薬販売においては登録販売者をうまく活用できる制度設計が必要かと思い
ます。薬剤師専用薬的な要指導薬から第1類医薬品に長期間留めておけば(H2 ブロ
ッカーは約 30 年近く薬剤師薬)
、本当の意味でのセルフメディケーション推進の大
きな阻害要因になると思います。セルフメディケーション推進に、どうか登録販売
者をうまく活用して頂ける方向をご検討頂きたいと切に願っております。
最後に今回のパブコメの意見公募期間が約 1 週間と短時間である理由をお聞かせ
ください。

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