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会議資料[11.8MB] (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41758.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第28回 7/26)《厚生労働省》
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医療用医薬品は 0.5 歳から年齢区分応じて小児用量が設定さ
れているが、内服薬に比較し保護者が自己判断で貼付量を調整
している印象が臨床現場では強い。本来 0.5mg を貼付している
年齢の患児が、同薬剤を数枚貼付されている、兄弟等に処方さ
れた薬剤を保護者の判断で分割・切断し使用されているなどか
なりの頻度で経験している。医療用医薬品の添付文書には、
「用
法・用量を超えて使用を続けた場合、不整脈、場合によっては
心停止を起こすおそれがある」の注意記載があり、さらに「小
児は使用法の指導を要する」と記載されている。本薬剤は一般
市販薬に適しているとは考えにくい。
2.OTC とする際の留意事項、課題点について
医師に処方された場合でも上述のような危険な使用が行われ
ており、OTC としての適正使用の順守は極めて困難であると考
える。OTC 化すべきではない。複数の規格を販売することは、
貼り間違えリスクに繋がる懸念があり、もし販売する場合単一
規格の販売が望ましいが、それでも切断や複数貼付は防ぐこと
が出来ない。
最近、本薬剤が処方薬として安定供給できない状況のなかで
市販薬として供給されることに違和感を感じる。
〔上記と判断した根拠〕
効能・効果の項でも記載したが、喘鳴の診断は非常に難しく、
使用者または販売者で判断出来るとは考えにくい。クループ症
候群・急性喉頭蓋炎への誤使用により、受診タイミングが遅れ
たばあい、窒息死に至る可能性がある。喘息についても同種同
効薬の吸入剤の反復投与を自宅で行い受診タイミングが遅れた
死亡例が過去に報告されている。本薬は、発疹、そう痒症など
の軽微な副作用のみではなく、心悸亢進などの循環器症状、振
戦、頭痛、不眠等の精神症状は外来診療でも観察される副作用
である。さらに不整脈や心停止をきたす可能性のある薬剤であ
り、用法・用量を厳守する必要がある。
使用年齢の制限を設けたとしても、保護者の判断で分割・切
断して使用されることや、身体診察のない薬局で過剰使用(貼
付)を見つけることは困難であり、適正使用を厳守することは
非常に困難と考える。
3.その他

備考

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