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会議資料[11.8MB] (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41758.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第28回 7/26)《厚生労働省》
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2008 年 7 月に「尋常性ざ瘡」の効能・効果で製造販売承認
を取得した。
同年 9 月に薬価基準に収載され、10 月にガルデルマ株式会
社、塩野義製薬株式会社が販売を開始した。2016 年 7 月 17
日より塩野義製薬株式会社に代わり、マルホ株式会社が販
売することとなった。2018 年 9 月に製造販売承認がガルデ
ルマ株式会社よりマルホ株式会社に承継された。
<治療学的特性>
(1) 国内初のレチノイド様作用を有する外用尋常性ざ瘡治
療剤である。
(2) 表皮細胞の核内レチノイン酸受容体(RARγ)に結合
し、標的遺伝子の転写促進化を誘導する。(in vitro)
治療学的・製
(3) 表皮角化細胞の分化を抑制することで、面皰を減少さ
剤 学 的 特 性 せる。(in vitro、マウス)
( イ ン タ ビ (4) 1日1回12週間の塗布を実施した臨床試験で、尋常性ざ瘡
ュ ー フ ォ ー 患者の総皮疹(非炎症性皮疹及び炎症性皮疹)数の減少率
は63.2%を示した。
ム 1 )等より)
最長12ヵ月間の塗布を実施した臨床試験では、総皮疹数の
減少率は77.8%を示した。
(5) 第Ⅲ相臨床試験(2試験)で認められた主な副作用は、
皮膚乾燥、皮膚不快感、皮膚剥脱、紅斑、そう痒症(5%以
上)であった。
要望された効能に関連した一部の疾患の治療法を示す。
( 尋常性ざ瘡 ) 2 )
アダパレンは面皰改善に効果の高い効果的な薬剤であり、
毛包上皮の角化を正常化させ、新たな面皰の形成を阻害す
る。これにより面皰に引き続き生じてくる炎症性皮疹も予
防することができる。さらに、アダパレンは直接的な抗炎
症作用を持つことが知られている。
海外での多数のランダム化比較試験(以下、RCT)により、
アダパレン 0.1%ゲルの外用療法が炎症性皮疹を減少させ
臨 床 で の 使 ることが示されている。5 つの RCT をまとめたメタアナリ
シスによると 12 週間のアダパレン 0.1%ゲル外用により、
われ方
面皰数が 58.1%、炎症性皮疹数が 52.3%減少した。海外で
の副作用は落屑、紅斑、乾燥が 80%程度、灼熱感、かゆみ
が 20%程度の患者に認められるが、多くは軽微な症状であ
り、使用中止に至ることはほとんどない。また、炎症性皮
疹数が 10~100 個の尋常性痤瘡患者を対象とした日本人に
おける RCT においてもアダパレンゲル 0.1%外用の効果、
副作用は海外の報告とほぼ同等であった。
以上より,面皰、炎症性皮疹(軽症から重症)に、アダパレ
ン 0.1%ゲル外用が強く推奨されている。
<副作用>
重大な副作用

安全性に関
する情報(添

該当なし

付文書 3 ) よ
り)

11 / 86

高頻度(5%以上)の
副作用
皮膚乾燥
皮膚不快感
皮膚剥脱
紅斑
そう痒症