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会議資料[11.8MB] (50 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41758.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第28回 7/26)《厚生労働省》
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激薬は喘息発作に伴う咳嗽に有効であり、長期管理薬とし
て ICS と併用すれば、発作の部分症状としての咳嗽を予防
することができる 4)。なお、いずれの剤形も安全性は高い
が、副作用として、振戦、動悸、頻脈、筋攣縮などが認めら
れ、
「経口薬>貼付薬>吸入薬」の順で出現し、訴えに応じ
て減量、中止が必要である 3)。
ツロブテロール貼付薬は、吸入や内服が困難な症例に有用
であり、24 時間継続的に気管支拡張作用を有する。貼付薬
は後発品の使用が可能であるが、薬物貯留システムの違い
から皮膚の状況によっては先発品(本剤)と経皮吸収速度
が異なるため、注意が必要である 3)。
喘鳴を伴わない咳嗽が 8 週間以上持続し、β 2 刺激薬などの
気管支拡張薬が奏効すれば、喘息のひとつの型である咳喘
息と診断される(3 週間未満の急性咳嗽では原則として確
定診断はしない)。咳喘息と診断された後に、夜間の咳が続
く場合にはホクナリンテープ等の長時間作用性の薬剤(貼
付あるいは吸入)を 1~2 週間用いる 2) 。小児においても β 2
刺激薬は咳喘息の診断的治療薬として用いられ、ICS など
の抗炎症薬とともに、咳嗽の予防に用いられる 4)。
急性気管支炎:咳嗽の発生には気管支平滑筋の収縮が関与
しており、その収縮を緩和する β 2 刺激薬は急性気管支炎に
おける咳嗽の軽減を目的として日常の診療現場で使用さ
れ、その効果を発揮している 5 ) 。
COPD(慢性閉塞性肺疾患):慢性気管支炎や肺気腫と呼ば
れてきた病気の総称である COPD においては、薬物療法の
中心として気管支拡張薬が用いられる。ごく軽度の COPD
では、症状の軽減を目的として、労作などの必要時に短時
間作用性気管支拡張薬の使用が推奨される。一方、中等度
の気流閉塞以上の COPD 患者では、長時間作用性気管支拡
張薬の定期使用が推奨される。ツロブテロール貼付薬は吸
入薬に比べて気管支拡張効果は劣るが、夜間症状の改善や
QOL 改善に優れている可能性があり、チオトロピウムとの
併用で呼吸機能と症状の改善効果が認められている 6)。
安全性に関
する情報(添
付文書 7 ) よ
り)

<副作用>
重大な副作用
アナフィラキシー、重篤な血清
カリウム値の低下(頻度不明)

高頻度(5%以上)の副作用
CK 上昇

警告:設定されていない
禁忌・注意
事項(添付文
書 7 ) より)

禁忌:本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能又は効果に関連する注意とその理由:

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