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資料1_大学病院の各機能に関する課題と重点化 (41 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/mext_00015.html
出典情報 今後の医学教育の在り方に関する検討会(第12回 3/21)《文部科学省》
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大学病院と地域基幹病院との診療の比較② ( 1県1医大地域の事例)
1 外保連手術試案第9.4版の手術技術度(B,C,D,E)の件数
手術の難しさと必要な医師数を勘案した総合的な手術難度を技術度といい、外科系学会社会保険委員会連合の試案では、2000種類余り
の手術をそれぞれ技術度AからEまでの5段階に分類している。
技術度DおよびEには熟練した手術経験を持つ医師・看護師や器具が必要で、難易度の高い手術といえる。
・大学病院は、難易度が高いDとEの割合の高さが顕著。 特に難易度Eに関しては、50%以上の件数割合を占めている。

◆手術技術度の件数割合


手術技術度

A大学病院

B病院

C病院

D病院

E病院

1

B

16.6%

19.1%

30.9%

20.8%

12.7%

2

C

24.7%

22.2%

26.9%

12.8%

13.4%

3

D

32.2%

23.6%

18.7%

14.5%

11.1%

4

E

54.7%

15.3%

4.6%

19.9%

5.5%

出典:A大学病院での調査結果
を基に、文部科学省医学
教育課において作成・加工

2 基礎疾患のある患者に対する全身麻酔の件数(※E病院はデータ無し)
全身麻酔は侵襲性の高い手術が対象となり、人工呼吸管理も必要となることから、麻酔医や手術室看護師などの負担が大きい。このため、全身
麻酔件数は、手術部門の業務量を反映する指標となる。
心不全など基礎疾患をもつ患者への全身麻酔はさらに負担が大きく、麻酔管理の難しい重症患者の手術に対応する能力を表すものといえる。
・大学病院は、診療報酬でも評価される麻酔が困難な患者の件数が多く、麻酔管理の難しい様々な重症患者を多く手術している。


基礎疾患のある患者

A大学
病院

B病


C病


D病




基礎疾患のある患者

A大学
病院

B病


C病


D病


1

大動脈閉鎖不全等(いずれも中等度以上のもの
に限る。)

331

113

107

27

8

留意事項通知に規定する換気障害

68

6

6

5

2

人工呼吸を行っている

141

25

5

0

9

留意事項通知に規定する呼吸不全

51

7

10

0

3

留意事項通知に規定する大動脈弁狭窄又は僧
帽弁狭窄

135

6

11

0

10

心不全(NYHA3度以上のものに限
る。)

47

36

3

0

4

留意事項通知に規定する糖尿病

100

25

22

4

11

敗血症(SIRSを伴うものに限る。)

46

2

0

1

5

BMI35以上

100

37

17

18

12

植込型ペースメーカー又は植込型除細動
器を使用している

43

14

24

5

6

透析を行っている

91

39

44

27

13

留意事項通知に規定する腎不全

41

4

3

8

7

留意事項通知に規定するショック状態

72

11

24

1

14

心肺補助を行っている

35

2

0

0

40