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資料1_大学病院の各機能に関する課題と重点化 (45 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/mext_00015.html
出典情報 今後の医学教育の在り方に関する検討会(第12回 3/21)《文部科学省》
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大学病院と地域基幹病院との診療の比較③(大都市圏の事例)
3 高額レセプトの件数
レセプト(診療報酬明細書)は、実施した保険診療に対する報酬を保険者に請求するものであり、その中でも高額なレセプトの多寡は、多岐にわたる
高度・専門的な医療提供を反映するものといえる。
◆レセプト件数の割合
・大学病院は、50万点以上、100万点以上と
もに、割合の高さが顕著。
・外科系100万点以上のレセプトは2病院にし
か実績がなく、大学病院は、多くの医療資源を
必要とする高度・専門的な医療提供を担ってい
るといえる。

点数区分
50万

以上

うち
100
万点
以上

F大学病院

G病院

H病院

I病院

J病院

外科系

52.6%

2.0%

45.2%

0.0%

0.1%

内科系

43.7%

5.9%

43.5%

0.0%

7.0%



48.1%

4.0%

44.3%

0.0%

3.6%

外科系

59.0%

0.0%

41.0%

0.0%

0.0%

内科系

47.6%

1.1%

45.5%

0.0%

5.8%



52.9%

0.6%

43.4%

0.0%

3.1%

4 高難度・移植・がんゲノム医療等
高度な医療技術、知識と経験のある医療職、十分な設備を必要とする、ロボット支援手術、移植医療、がんゲノム医療等の多寡は、より高度な医療の
提供体制を反映するものといえる。
◆件数の割合
・大学病院は、ロボット手術の件数割合が約50%
を占めている。
・移植医療に関しては、腎臓、肝臓、肺及び膵臓
は大学病院のみで、心臓も約30%実施している。
・がんゲノム医療に関しては、大学病院が約80%を
占め、またCART療法は大学病院のみで実施して
いる。
・大学病院のみが3次救急及び高度救命救急セン
ターの指定を受け、通常の救命救急センターでは対
応が困難なあらゆる症例を集約し治療を実施して
いる。
5 先進医療を実施している医療機関



F大学病院

G病院

H病院

I病院

J病院

ロボット手術

47%

28%

10%

6%

9%

腎移植

100%

0%

0%

0%

0%

肝移植

100%

0%

0%

0%

0%

心臓移植

29%

0%

71%

0%

0%

肺移植

100%

0%

0%

0%

0%

膵臓移植

100%

0%

0%

0%

0%

3

がんゲノムプロファイリング検査

84%

16%

0%

0%

0%



CART療法を算定した実患者数

100%

0%

0%

0%

0%



救命救急入院料を算定した実患者数

100%

0%

0%

0%

0%



特定集中治療室管理料を算定した実患者数

20%

13%

56%

8%

4%

1

2

医療名称

新しい治療法等の効果が認められるまでは、公的医療保険が適用されず、それまでは厚労省が認定する医療施設において、先進医療として公的医療保険との併用により
提供される。高度な医療に積極的に取り組む姿勢、高い技術を持つスタッフ、十分な設備などが必要となり、その多寡は、先進的な診療能力を反映するものといえる。

・当該医療圏では、先進医療を実施しているのはF大学病院とH病院のみで、前者がより多くの件数を
実施している。

出典:F大学病院での調査結果を基に、文部科学省
医学教育課において作成・加工
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