よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1_大学病院の各機能に関する課題と重点化 (43 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/mext_00015.html
出典情報 今後の医学教育の在り方に関する検討会(第12回 3/21)《文部科学省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

大学病院と地域基幹病院との診療の比較①(大都市圏の事例)
○ 大都市圏にある、大学病院本院(F大学病院)が所在する二次医療圏において、基幹となる医療機関の診療内
容の比較を行った。
◆調査対象の医療機関
F大学病院が所在する医療圏(人口約106万人)の基幹病院のうち、病床数の多い5病院を抽出し調査対象とした。



医療機関名

一般病床数

1

F大学病院

約1000

2

G病院

約600

3

H病院

約600

4

I病院

約400

5

J病院

約400

◆調査項目
高度かつ専門的な医療の実施状況を測る指標として以下の5項目を設定。
1

外保連手術試案第9.4版の手術技術度(B,C,D,E)の件数

DPCファイル(2023年10月~2024年8月)

2

基礎疾患のある患者に対する全身麻酔の件数

各施設のレセプトデータ(レセプト電算処理システム)(2024年1月~2024年12月)

3

高額レセプトの件数

各施設のレセプトデータ(レセプト電算処理システム)(2024年1月~2024年12月)

4

高難度・移植・がんゲノム医療等

各施設のレセプトデータ(レセプト電算処理システム)(2024年1月~2024年12月)

5

先進医療を実施している医療機関

厚生労働省ホームページ、先進医療を実施している医療機関一覧(2025年1月現在)

◆調査結果まとめ
二次医療圏における大学病院と主要な地域基幹病院において、診療情報(DPCファイルやレセプトデータ)に基づき、その特色を調査した結果、大学病
院と地域基幹病院の診療面における特徴や差異として以下が認められた。
①大学病院は、同圏内で最大規模の病床を有し、また最も多くの各種医療機関の指定・承認を受け地域の拠点病院として医療の提供を行っている。
②大学病院は、高難度手術や移植医療をはじめ高度かつ専門的な医療を数多く提供している一方、低難度手術の件数割合は他院と比べ低い。
③大学病院は、様々な基礎疾患をもち手術が難しい患者をはじめ、診療分野が多岐にわたり濃厚な治療を必要とする患者を数多く受け入れている。
④大学病院は、大都市圏においても先進医療の提供実績は突出している。
出典:F大学病院での調査結果を基に、文部科学省医学教育課において作成・加工

42