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○調剤(その1)について-5 (139 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00098.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第483回  7/14)《厚生労働省》
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調剤についての課題と論点
(全体)
・ 処方箋発行枚数及び処方箋受取率は、これまで右肩上がりで増加していたが、新型コロナウイルス感染症が拡大した令和2
年度の処方箋発行枚数は大幅な減少がみられた。
・ 1薬局当たりの年間処方箋枚数は近年同程度で推移しているが、薬局薬剤師1人当たりの年間処方箋枚数は減少傾向が続
いている。
・ 調剤報酬の技術料のうち、「調剤料」の占める割合は近年減少傾向にあるが、引き続き技術料の50%を超えており、対人業務
を評価する「薬学管理料」の占める割合は、近年増加傾向にあるものの、20%程度となっている。
・ 薬局における薬剤師の業務は、「患者のための薬局ビジョン」や改正薬機法に基づき、医療機関等との連携、在宅医療への対
応など、かかりつけ薬剤師・薬局の普及・機能充実等の取組が進みつつあるものの、地域において薬剤師が役割を十分に発揮
するためには、薬剤の調製などの対物業務を医療安全確保のもと適切かつ効率的に実施することが重要であり、その前提のも
と、引き続き、対物中心の業務から、患者・住民との関わりの度合いの高い対人業務へとシフトすることにより、薬物療法や健康
維持・増進の支援に一層関わり、患者・住民を支えていくことが求められる。
(対物業務)
・ 調剤基本料は薬局の構造・設備や医薬品の備蓄等の体制整備に関する経費を評価したものであり、薬局経営の効率性を踏
まえて区分を設定している。
・ 調剤料については、令和2年度診療報酬改定において、対物業務から対人業務への構造的な転換を進めるため、内服薬の調
剤料について評価を見直した。
(対人業務)
・ 同一薬局の利用による薬剤の一元的な把握等により、重複投薬や残薬の解消が期待できると考えられるが、高齢者では複数
の医療機関を受診することが多く、受診する医療機関が増えるほど、利用する薬局の数も増える傾向にある。
・ かかりつけ薬剤師指導料等の算定回数、算定薬局数は近年横ばいである。算定回数は全処方箋枚数の1.5%程度であり、患
者年齢別にみると10歳未満、60歳以上で算定回数が多くなっている。
・ 令和2年度診療報酬改定では、薬剤服用歴管理指導料について、同一薬局の利用を推進するための見直しを行った。また、
薬局において吸入薬指導を実施した結果や糖尿病患者に対してフォローアップを実施し、処方医に指導結果や患者の状況等を
フィードバックした場合の評価を新設した。
(重複投薬、ポリファーマシー及び残薬等への対応)
・ 高齢であるほど定期的に使用している薬の種類が多くなる傾向がみられており、高齢者では6剤以上の投薬が特に有害事象
の発生増加に関連しているという報告がある。
・ 医療機関と薬局の連携による重複投薬、ポリファーマシー、残薬等への取組について診療報酬上の評価を実施している。
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