○調剤(その1)について-5 (25 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00098.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第483回 7/14)《厚生労働省》 |
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○ 病院の薬剤師の業務は、調剤のみではなく、チーム医療に積極的に参加し、病棟における服薬指導等を行うことが
必要であり、これらの業務は医療技術の進展等により高度化・多様化している。
病院薬剤師のあるべき業務と役割
「病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書」(平成19年8月10日)から抜粋・要約
(1)医療・薬物治療の安全確保と質の向上のための業務
① 医療の安全確保のための薬歴に基づく処方監査の充実(特にハイリスク薬が処方されている患者)
② 患者情報に基づく服薬指導と薬学的ケアの実施(病棟における医薬品関連業務への参画)
③ 入院患者の持参薬管理(持参薬の確認と情報収集・評価を行い、必要な情報を医師等に提供し服薬管理)
④ 注射剤の処方箋に基づく調剤の実施
⑤ がん化学療法への参画(レジメンの監査・登録・管理、支持療法への支援、無菌調製、患者への治療内容の説明、副作用対策等)
⑥ 手術室、集中治療室等における医薬品の適正管理
⑦ 高齢者に対する適切な薬物療法への参画(多剤併用や腎機能・肝機能低下など患者の状態等に合わせた薬物療法の実施、服薬支援等)
⑧ 精神科領域薬物療法における患者の服薬遵守の向上(薬物療法に関する情報を患者やその家族に説明、医師、看護師等に得られた情報を共有)
⑨ チーム医療への参画による安全性の確保と質の向上
⑩ 個々の患者に応じた薬物療法への参画(院内製剤業務、薬物血中濃度の測定・解析)
⑪ 夜間・休日における業務の実施
(2)医療の安全確保のための情報に関する業務
① 医療安全確保のための情報の共有化(製薬企業、厚生労働省等からの医薬品に関する情報の収集、回診同行、カンファレンス等への参画)
② 医薬品の採用に必要な情報の収集と提供(国内外の治験成績等の情報収集・評価、薬剤経済学的な検討)
(3)その他取組むべき業務
①
教育・研修への積極的な関与(薬学教育6年制での長期実務実習の受入、薬剤師養成等の卒後教育の充実)
②
その他(小児や妊産婦に対する適切な薬物療法への参画、治験への参画、在宅療養への関与など)
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