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新型コロナウイルス感染症患者受入れのための病床確保事業等の実施状況等について 本文 (42 ページ)

公開元URL https://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/5/r050113.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症患者受入れのための病床確保事業等の実施状況等について(1/13)《会計検査院》
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新型コロナウイルス感染症の感染が拡大した2、3両年度は、コロナ関連補助金を除
く医業収支の赤字が増大するなどしている一方、コロナ関連補助金を含めると、全
体の医業収支が黒字に転換するなどしている状況が見受けられた。
さらに、後述のとおり、都道府県の多くは、病床確保料上限額をそのまま使用し
て病床確保補助金の交付額を算定している状況であった。
そこで、厚生労働省が定めた病床確保料上限額の設定が実態に沿ったものとなっ
ているかについて、検査の対象とした496医療機関のうち重点医療機関となっている
426医療機関について、各医療機関における実際の入院患者に係る診療報酬額と病床
確保料上限額とを比較したところ、次のとおりとなっていた。
(ア) 確保病床に係る病床確保料
確保病床に係る機会損失として、重点医療機関となっている426医療機関につい
て、2、3両年度分の入院コロナ患者に係る診療報酬のうち、2回目の緊急事態宣言
中に全国で最も入院コロナ患者が多かった3年1月分及び3回目の緊急事態宣言中に
全国で最も入院コロナ患者が多かった同年8月分の2か月分を抽出して、ICU、
HCU及びICU・HCU以外の病床の病床区分ごとの入院コロナ患者の診療報
酬額を入院コロナ患者の診療実日数で除すなどして算定した診療報酬額(以下、
(ア)において「入院コロナ患者1人1日当たりの診療報酬額」という。)を用いるこ
ととした。
入院コロナ患者1人1日当たりの診療報酬額と病床確保料上限額とを比較したと
ころ、426医療機関全体でみると、図表6-1のとおり、特定機能病院等のICU区
分、HCU区分及び一般病院のHCU区分では、入院コロナ患者1人1日当たりの
診療報酬額が病床確保料上限額を63,444円から73,789円下回っている一方、残り
の特定機能病院等のICU・HCU以外の病床区分、一般病院のICU区分及び
ICU・HCU以外の病床区分では、入院コロナ患者1人1日当たりの診療報酬額
が病床確保料上限額を1,778円から62,821円上回っていた。

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