資料1 医師偏在是正対策について(医師養成過程に係る事項) (54 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46127.html |
出典情報 | 医師養成過程を通じた医師の偏在対策等に関する検討会(第8回 11/29)《厚生労働省》 |
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主な意見①
【症例の集約化や連携体制の構築】
・サテライト施設で抗がん剤の治療を受けるというのは、患者の立場からすると、抗がん剤治療をできるだけ家のそば
で受けられれば大きなメリット。
・外科症例の集約化には賛成。その集約化を図る手段としては医療提供体制の話になるのではないか。
・集約化は避けて通れず、実際に集約化が進んでいるところもある。消化器外科に関しては、抗がん剤治療、内視鏡検
査、終末期医療などが必要となる中、消化器内科学会との対話が必要となるのではないか。また、脳神経外科領域に
おける脳卒中センターの取組は、参考となるのではないか。
・専門研修制度において、必要な症例数のために、研修施設に一定の症例数を確保する必要性があることは理解するが、
都市部と地方では症例数の確保の難しさに違いがあるので、地域における専攻医の育成環境の構築については、十分
留意すべき。
・脳神経外科は、プロフェッショナルオートノミーにより脳神経外科の均霑化と集約化を行い、その結果、診療報酬上
の評価に繋がったものと認識している。
・どの程度まで集約するのかについて、地域偏在がむしろ助長されてしまうのであれば問題である。
・学会として考えているのは、あくまで高度ながんの手術の集約化であり、全ての手術を集約化することは考えていな
い。地方がどんどん引き揚げられるという話になってはいけないと考えており、地域の医師、患者、市民、行政等と
も議論をしながら検討したい。
・集約化が重要である一方、診療報酬上の評価が高いと、患者を囲い込むことが起こりうる。単純に点数を上げるだけ
でなく、集約化できる治療を行うところにより高い点数を与えるような方策が必要ではないか。
・集約化は、技術を高めるという面もあるが、人の余裕という点でも重要であり、これが今まで後回しにされたのでは
ないか。1人抜けても代わりがすぐいるようになれば、心の余裕もできるし、一つの病院に3人ずつの外科医が、4
つの病院集まって12人になると状況はよくなるのではないか。外科の先生に人の命を守っていただく最後の砦となる
ところが危機に瀕しているようなことも聞くので、この問題は待ったなしの状況にある。国には必要な仕組みを検討
することを求めたい。また、全体を包括的にみて検討を進めることが必要である。
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