資料1 医師偏在是正対策について(医師養成過程に係る事項) (96 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46127.html |
出典情報 | 医師養成過程を通じた医師の偏在対策等に関する検討会(第8回 11/29)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
令和6年11月20日新たな地域医療構想等に関する検討会資料
医師が勤務先の選択に当たって考慮する事項について
○
へき地の勤務条件に対する大都市の内科系勤務医の選好の分析※1によると、勤務先選択の要因として、へき
地での勤務期間の短さ、週休2日で完全にフリー(オンコールなし)になること、当直回数の少なさ等が重視され
ている。勤務地以外の県外住居に週末帰宅するための交通費が支給されること、へき地勤務後の高度の医療・教
育機関での研修が希望できること、年間給与額が増えること等は、へき地勤務に正に有意であった。へき地医
療機関より年収が637万円低くなってもへき地勤務を選ばない傾向にある一方で、へき地勤務を敬遠しない勤
務医が29%存在していた。
○
また、若手医師が勤務先を選択するに当たって重視する項目の分析※2によると、収入が多いこと、勤務地が
過疎地・へき地・離島でないこと、休日が多いこと、当直回数が少ないこと、同科の同僚の数が多いこと等が重
視される傾向がある。年収100万円増につき勤務先として選択される確率が約3.4%上昇する、へき地・離島に
位置すると大都市圏に比べて勤務先として選択される確率が約15.1%低下する、休日日数が1日増えると勤務
先として選択される確率が約1.2%上昇する、当直回数が1回増えると勤務先として選択される確率が約3.3%
低下するなどと推定されている。
※1「へき地の勤務条件に対する大都市の内科系勤務医の選好」(佐野洋史等、日本労働研究雑誌No.680、2017)
※2「勤務先の病院選択において若手医師が考慮する要因の研究:医師不足・偏在問題解消の政策へ向けて」(坂口一樹等、日医総研ワー
キングペーパーNo.350、2015)
96