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資料1 今後の専門研修制度に向けた検討について (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46922.html
出典情報 医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会(令和6年度第3回 12/13)《厚生労働省》
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専門研修制度の趣旨や位置づけ、検証等を踏まえた対応方針(案)


専門研修は、「専門医」について国民の視点に立った上で、育成される側のキャリア形成支援の視点を重視
しつつ、制度が地域医療提供体制に与える影響も考慮しながら、日本専門医機構、関係学会等の関係者により、
構築・運用されてきている。



「育成される側」の視点では、専攻医が専門研修において重視する事項として、半数近くが「専門研修プロ
グラムの内容の充実」を挙げるなど、専門医資格の取得を目指しながら専門領域を学ぶ期間である。



「地域医療提供体制」の視点では、医師の9割は専門研修を受け、専門研修修了後に引き続き専門研修地で
勤務する医師の割合は8割に達していること等から、地域医療提供体制に与える影響を考慮した対応が必要で
あり、医師法(※)においても、医師の研修が行われる際は、医療提供体制への配慮について定められている。


医師法第16条の9:国、都道府県、病院又は診療所の管理者、大学、医学医術に関する学術団体、診療に関する学識経験者の団体そ
の他の関係者は、医療提供体制(中略)の確保に与える影響に配慮して医師の研修が行われるよう、適切な役割分担を行うとともに、
相互に連携を図りながら協力するよう努めなければならない。



専門研修制度において重要な位置を占める採用数上限設定(シーリング)に関しては、現在の都道府県別診
療科別必要医師数を基にする方法が令和2(2020)年に採択された後、新型コロナウイルス感染症の発生や、
制度の検証の必要性等から、算出方法等の見直しについては、今後の論点とされてきた。



令和5(2023)年度に日本専門医機構が実施した「シーリングに関する研究の報告」では、シーリングは医
師偏在対策として専攻医の都道府県・基本領域の選択行動に一定の効果があったとされた一方で課題も指摘さ
れている。



以上の視点、状況等を考慮しつつ、専門研修制度に係る様々な期待や要望、医療提供体制や医師偏在対策に
係る検討状況等を踏まえ、専門研修制度に関する必要な見直しについて検討する必要があるのではないか。こ
の際、特に、シーリングについて、現状の仕組み等を整理した上で、検討することとしてはどうか。

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