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資料1-2-13診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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治療の基本は活性型ビタミン D の大量投与であるが、VDR の活性低下の程度には症例毎に差がある
ため、その必要量はさまざまである。持続する低カルシウム血症に対しては、カルシウムを点滴で十分に投
与する必要がある。経過中に自然寛解がみられる場合がある。
・ビタミン D 依存症 1B 型
大量のビタミン D や 25 水酸化ビタミン D の治療効果が報告されている。
・ビタミン D 依存性 3 型
大量のビタミン D(50,000 単位/日)や大量の活性型ビタミン D 薬の治療が報告されている。
5.予後
適切な治療の継続は必要で、骨変形、低身長、禿頭などが持続する場合がある。治療により筋力低下や
骨痛が改善する場合が多いものの、服薬を中止できない場合が殆どである。
○ 要件の判定に必要な事項
1. 患者数
100 人未満
2. 発病の機構
不明(ビタミン D の活性化の異常と感受性の異常(受容体異常)であるが、腸管でのカルシウム吸収
及び骨形成•吸収に、ビタミン D 依存性の部分と非依存性の部分があり、その詳細な機構は解明され
ていない。)
3. 効果的な治療方法
未確立(活性型ビタミン D3 製剤とカルシウム剤が使用されている。一部の症例では、症状の改善に乏
しいので、より良い治療法が必要 。)
4. 長期の療養
必要(服薬を中止できない場合が多い。)
5. 診断基準
あり
6. 重症度分類
重症度分類を用いて中等症以上を対象とする。
○ 情報提供元
「ホルモン受容機構異常に関する調査研究」
研究代表者 和歌山県立医科大学 教授特別顧問 赤水尚史

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