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資料1-2-13診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
Definite を対象とする。
①アミノ酸分析(HPLC 法)
血中フェニルアラニン値:2mg/dL(120µmol/L)以上(基準値 0.7~1.8mg/dL)
②プテリジン分析:BH4 欠損症で異常パターンが見られる。
③DHPR 酵素解析:DHPR 欠損症では DHPR 活性の著しい活性低下を認める。
④BH4・1回負荷試験:通常、血中 Phe 値が6mg/dL(360µmol/L)以上の場合に行われる。
BH4 10mg/kg を経口1回投与。負荷前及び負荷後4、8、24 時間の血中 Phe 値を測定。古典型 PKU もしく
は DHPR 欠損症では変化なし。BH4 欠損症(DHPR 欠損症を除く)では血中 Phe 値は正常化。BH4 反応性高
Phe 血症で前値より 20%以上低下。
⑤遺伝子解析: PAH 遺伝子などの責任遺伝子において2アレルに病因となる変異が同定されること。
<診断のカテゴリー>
診断の根拠となる①を認めるものを生化学診断例とし、②③を実施し(必要に応じて④⑤を実施)、PAH 欠損
症、BH4 欠損症、BH4 反応性高 Phe 血症のいずれかに病型分類できたものを Definite とする。BH4 反応性高 Phe
血症の診断の確認のために、特殊検査④に加えて、乳児期後半に BH4・1週間投与試験にて血中 Phe 値が投
与前より 30%以上の低下を確認することが望ましい。

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