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資料1-2-16診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (56 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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2)ラフォラ病の診断基準
Definite、Probable を対象とする。
A.症状
1.ミオクローヌス、てんかん発作で発症する。多くは7~18 歳
2.常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)形式を呈する。
3.発症数年後に小脳失調症状、認知機能障害が出現する。
4.通常は数年で寝たきりとなる。
B.発作症状
1.幻視からなる視覚発作。次いで動作性及びに静止時ミオクローヌスが続発する。
2.ミオクローヌスは、刺激誘発性もある(光・音刺激やストレス負荷)。疲労時に増強しやすい。
3.ミオクローヌスの群発が高じて、時に全般強直間代発作に移行することがある。
C.検査所見
1.脳波:基礎律動の徐波化、全般性突発波、多棘波、光過敏性を認める。
2.皮質反射性ミオクローヌスの所見:体性感覚誘発電位(somatosensory evoked potential:SEP)の早期皮質
成分の巨大化(巨大 SEP)、C反射、ジャークロックアベレージング(jerk-locked averaging:JLA)法で先行棘
波を認める。
3.皮膚・神経生検材料:ラフォラ小体の同定(ポリグルコサンを主とする過ヨウ素酸シッフ(periodic acid
-Schiff)染色陽性・アミラーゼ非消化の凝集体)
4.アリルスルファターゼ A の低下:特に緩徐進行性の経過をとる患者に認めることがある。
D.鑑別診断
その他の進行性ミオクローヌスてんかんを呈する疾患、レノックス・ガストー症候群
E.遺伝学的検査
約 90%の患者で EPM2A(タンパク質は laforin)と EPM2B(タンパク質は malin)の変異が見出されるが、第
3の原因遺伝子の存在も推定されている。

EPMA2A、EPMA2B に病的変異を認める。
<診断のカテゴリー>
Definite:Aの4項目+Bの1項目以上+Cの1~21、2のいずれかを満たし、Cの3若若しくは4又はEを満た
すもの
Probable:Aの4項目+Bの1項目以上+Cの1~21、2のいずれかを満たし、Dの鑑別すべき疾患を除外した
もの

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