よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料2-2_歯学教育モデル・コア・カリキュラム(素案) (46 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/110/mext_00015.html
出典情報 モデル・コア・カリキュラム改訂に関する連絡調整委員会(第3回 5/11)《文部科学省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。













摂食嚥下時の障害や痛みの発症原因を病態生理学的に推論し、口腔・食道疾患、脳・神経疾患、筋肉
疾患等に分類した上で、原因疾患を診断できる。
味覚異常の発症原因を病態生理学的に推論し、口腔疾患、栄養不足、全身疾患等に分類した上で、原
因疾患を診断できる。
口臭の発症原因を病態生理学的に推論し、口腔疾患、全身疾患、心理的要因等に分類した上で、原因
疾患を診断できる。
発音障害(発声障害、構音障害)の発症原因を病態生理学的に推論し、形態障害、脳・神経疾患、口
腔機能低下等に分類した上で、原因疾患を診断できる。
口腔異常感・咬合違和感の発症原因を病態生理学的に推論し、心理的要因かその他の要因かに分類
した上で、原因疾患を診断できる。
歯や歯周組織を中心とした腫脹の発症原因を病態生理学的に推論し、炎症、腫瘍、嚢胞等に分類した
上で、原因疾患を診断できる。
口腔及び顎顔面領域のリンパ節腫脹の発症原因を病態生理学的に推論し、炎症、アレルギー、自己免
疫疾患、腫瘍等に分類した上で、原因疾患を診断できる。
口腔及び顎顔面領域の発疹の発症原因を病態生理学的に推論し、感染症、アレルギー・自己免疫疾
患、腫瘍等に分類した上で、原因疾患を診断できる。
歯の欠損・叢生・萌出不全による病態生理学的変化を踏まえて遺伝性、腫瘍、嚢胞、その他に分類し
た上で、原因疾患を診断できる。
口腔及び顎顔面領域の神経麻痺の発症原因を病態生理学的に推論し、原因疾患を鑑別診断できる。
口腔内出血の発症原因を病態生理学的に推論し、口腔疾患、全身疾患に分類した上で、原因疾患を診
断できる。

《鑑別すべき主な原因疾患》
①口腔及び顎顔面領域の痛みを症候とする疾患
・侵害受容性(炎症性・外傷性)疼痛:歯髄炎、根尖性歯周炎、歯周疾患、骨髄炎、蜂窩織炎、舌炎、
唾液腺炎、口内炎、象牙質知覚過敏、外傷性咬合、顎関節症
・神経障害性疼痛:三叉神経痛、帯状疱疹による三叉神経障害性疼痛、帯状疱疹後三叉神経痛、外傷後
三叉神経障害性疼痛、舌咽神経痛、舌咽神経障害性疼痛、脳卒中後痛
・一次性疼痛・特発性疼痛(原因疾患不明):持続性特発性歯痛・顔面痛、口腔内灼熱痛症候群、身体
症状症
・その他の疼痛(複合痛):悪性腫瘍
②口腔及び顎顔面領域の外傷
・軟組織の損傷、血腫、歯の脱臼、歯の破折、歯槽骨骨折、顎骨骨折、頬骨骨折
③開口障害を症候とする疾患
・炎症・感染症:骨髄炎、蜂窩織炎、顎関節炎、骨折(顎骨、頬骨弓)
・腫瘍:良性腫瘍(滑膜軟骨腫症、骨軟骨腫等)、悪性腫瘍
・顎関節疾患:顎関節症、顎関節強直症、顎関節脱臼
・全身疾患:痛風、リウマチ
④口腔乾燥を症候とする疾患
・口腔疾患:舌炎、唾液腺機能低下
・全身疾患: Sjögren 症候群、糖尿病、甲状腺機能亢進症、尿崩症
・全身的要因:加齢、ストレス、薬剤の副作用
⑤摂食・嚥下の障害や痛みを症候とする疾患
・口腔、食道疾患:口腔乾燥症、口腔腫瘍、食道腫瘍、咽頭炎等蜂窩織炎
・脳・神経疾患:脳卒中、Parkinson 病、舌咽神経痛
・筋肉疾患:重症筋無力症、筋ジストロフィー
⑥味覚異常を症候とする疾患
・口腔疾患:舌炎、舌の萎縮、口腔乾燥症、口腔カンジダ症、口内炎

46