よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


地域づくり支援ハンドブックvol.1 (111 ページ)

公開元URL
出典情報 支援パッケージ(地域づくり支援ハンドブック)について(5/15)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

Q

短期集中予防サービスは3〜6ヶ月など一定期間で卒業することが前提だ
と思いますが、卒業できないケースが多いです。どのような要因が考えら
れますか?

短期集中予防サービス
よくある質問

「卒業」の意味合いについてどのような理解をされていますか?
利用期間の終了なのか、「歩けるようになった」なのか、地域で再び役割をもった生活に戻れたのか等、関係
者が同じ言葉を違う意味で使っているケースが多いです。まずはその意味合いを確認してみましょう。
各論 / 短期集中予防サービスの基本的事項を教えてください(目的・背景) 100ページ

大事な視点
介護予防ケアプラン、サービス提供内容、サービス終了に向けた支援(地域資源含む)などのい
ずれかに、またはそれぞれに不具合があることが考えられます。
検証の視点
• 目標設定がずれている (地域での望む生活の実現になっていない)
• 対象者の選定がずれている(改善が難しい方、継続支援が必要な方等)
• サービス開始時に、本人および家族にサービス提供期間(終了)についてちゃんと説明してい

ない(できていない)
• 利用中から終了後の生活をイメージした段階的準備・支援をしていない
• プログラムの内容が短期間に終了できるものになっていない
• 本人の意欲を引き出せておらず専門職の介入に依存させてしまっている(終了が不安)

地域包括支援センターや事業所は、開始時に短期集中予防サービスの目的について
同じ内容、同じメッセージ、同じ温度感で対象者に伝えることができていますか?
各関係者が各々の解釈で短期集中予防サービスについて伝えると対象者はよく理解しないまま使い続け、終了
時に卒業ができないといったことになってしまいます。規範的統合(=目指すことの共通理解)を短期集中予
防サービスを行う関係者間で行い、短期集中予防サービスについて同じメッセージを対象者に伝えられるよう
にしていきましょう。
総論 / 地域づくりにおける市町村の役割とは?

17ページ

地域ケア会議を活用していこう
短期集中予防サービスによる改善可能性の判断に迷う場合の受け入れ検討や、サービス終了に向けた地域への
つなぎ先の検討などにおいて、地域ケア会議を活用して専門職や生活支援コーディネーター等から助言を得て、
短期集中予防サービスの成果につなげていきましょう。
各論 / 地域ケア会議の基本的事項を教えてください(目的・意義) 144ページ

110