地域づくり支援ハンドブックvol.1 (127 ページ)
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出典情報 | 支援パッケージ(地域づくり支援ハンドブック)について(5/15)《厚生労働省》 |
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通いの場から離脱しそうな人を早期に発見し、必要な支援につな
ぐ視点を住民にもってもらうにはどうすればよいですか?
通いの場
よくある質問
なぜその視点が大事なのか、住民目線で伝えましょう
孤独・孤立の防止や、支え合いの基盤、といった通いの場の機能や効果は、行政の目線で整理した表現となっ
ています。それがなぜ大事で、具体的にどのようなことをしてくれたらその役に立つのか、といったことを住
民目線で伝えましょう。
大事な視点
通いの場は、自宅から通える身近な居場所として、住民の生活の一部を構成しています。参加者
同士も顔見知りとなり、お互いの日常について言葉を交わすので、腰や膝が痛くなったといった
自分たちの体の変化や、認知症状の変化、そして誰が最近来なくなった、といった住民同士の情
報が会話のなかで自然と把握されています。
これらの情報は、行政として、早期に必要な支援やサービスにつないだり、自宅訪問して状況を
確認したりといった対応をするためにとても貴重な情報であり、通いの場の運営者をはじめ住民
の方々にもそのことを理解して、提供してもらえることが重要です。
そのためには、認知症状が出てきた方の特徴を講座で伝えたり、定期的に基本チェックリストを
行いその意味合いを伝えるといった普及啓発、そして、例えばこんなことがあったら(こんな方
がいたら)教えてくださいね、といったような住民の方々への声掛けなどをしていくことが大切
です。
通いの場の定期巡回はされていますか?
住民の方々へ声をかけて、支援に必要な情報を行政へあげてもらうためには、行政や関係機関が通いの場を定
期巡回しておくことが効果的です。通いの場に顔を出し、最近どうですか?気になることありませんか?とい
った声掛けをしていきましょう。
総論 / 地域づくりにおける市町村の役割とは?
17ページ
住民からの連絡で効果的な支援につながった事例を共有していこう
実際に自分たちの地域であった事例をもとに、どんなことがきっかけで住民の方が支援の必要な方に気付き、
行政とどう連携したか、その方はどう助かったか、といったことを住民の方々に共有しておくことで、支援に
つなげる重要性をイメージしてもらえるのではないでしょうか。
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