参考資料4_歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html |
出典情報 | 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
モデル・コア・カリキュラムの改訂においては、以下 5 つの基本方針に基づき改訂した。
1.
2.
3.
4.
5.
歯科医師として求められる基本的な資質・能力の実質化
超高齢社会を踏まえた、修得すべき基本的学修目標の再整理
学修方略と学修評価の追加
医学・薬学教育モデル・コア・カリキュラムとの一部共通化
学修目標の総量の適正性の検証
Ⅰ. 改訂の方針
旧版の作成から 6 年が経過し、社会情勢の変化に伴い患者中心の医療を実践するために医科・歯科連携の推
進等に対応する必要がある。また、Information and Communication Technology(ICT)の急速な発達に伴い遠隔
医療や Artificial Intelligence(AI)を用いた診断医療の応用等が進み、医療従事者としての情報リテラシー
や個人情報保護の考え方、時代とともに変化する医療倫理についての学修の必要性等、日進月歩の医療に対応
する必要が生じていることが本改訂の背景である。
1)アウトカム(学修成果)基盤型カリキュラムへの深化
今回の改訂では、モデル・コア・カリキュラムに示される「歯科医師として求められる基本的な資質・能
力」(以下「資質・能力」という。)は、生涯にわたり研鑽して獲得する、医療人としての資質・能力と位置づ
けて、将来の歯科医師像を明確に示した。そして、臨床研修に進むにあたり卒業時に具備すべきコンピテンシ
ーをマイルストーンとして記載することによって、歯学生の歯科医師としての第一歩の道標を示し、アウトカ
ム基盤型カリキュラムへの深化を図った。今回の改訂では、学修者、教育者にとっての利便性を考慮し、第 2
章の学修目標の記載は、旧版の構成に準拠することとし、資質・能力をかん養する学修目標を含む小項目を参
考資料として示し、各大学がディプロマポリシーに基づくカリキュラム作成時の参考となるように工夫した。
2)モデル・コア・カリキュラムの構成の変更
旧版では、「A 歯科医師(医学教育においては医師)として求められる基本的な資質・能力」「B 社会と歯
学」「C 生命科学」「D 歯科医療機器(歯科材料・器械・器具)」「E 臨床歯学」「F シミュレーション教
育(模型実習・相互演習(実習))」「G 臨床実習」の 7 つの大項目で学修目標のみを示している。
今回の改訂では、3 章構成にして、旧版の「A 歯科医師として求められる基本的な資質・能力」を医療人が
具備すべき資質・能力として第 1 章に独立させ、卒業時までに備えるコンピテンシーを明確に示した。第 2 章
には、学修目標を「A 生命科学」「B 歯科材料と歯科医療機器」「C 社会と歯学」「D 臨床歯学」「E 診
察・診断と治療技能」の 5 つの大項目で学修目標を示し、学修の順位性を考慮して、大項目、中項目の配置を
再考した。第 3 章には、学修方略・学修評価の概説と事例紹介を Good Practice として記載した。
3)社会ニーズを踏まえた学修目標の見直し
歯学教育モデル・コア・カリキュラム改訂に関する調査研究チームが令和 2 年度と令和 3 年度に実施した歯
科医師臨床研修指導歯科医、臨床研修歯科医、都道府県歯科医師会等を対象にしたアンケートの結果から、
「一連の診療の流れ(「診断能力」「臨床推論」「治療計画の立案能力」「基本的臨床技能」)」「超高齢社会
への対応(「多職種連携」「老年歯科」 「全身管理」」「感染症対策」「情報リテラシー」)が次期モデル・コ
ア・カリキュラムで強化すべき学修目標として抽出された。これらの意見を反映させるために、「D 臨床歯
学」及び「E 診察・診断と治療技能」に、これらに関連する学修目標を新設し、充実を図った。特に「臨床推
6