参考資料4_歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (77 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html |
出典情報 | 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》 |
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を教えるのではなく、グループについて、進行を見守り、学生が発見した問題が本質をとらえているか、
解決するための学修が適切であるか等の助言を行う。典型的な PBL では小部屋に分かれて 1 グループに 1
名の教員がチューターを務めるためマンパワーを要するが、ある程度広い部屋に複数グループを配置して
実施することも可能である。
・TBL:学修者個人とグループの人数を合算して評価することが特徴である。TBL の授業に先立ち、教員は事
前学修課題を準備し、学修者は自主学修を行う。授業ではまず準備確認試験を行い、個々の学生を評価す
る。続いて、同じ問題でグループ準備確認試験を行う。グループ準備確認試験では、スクラッチカード等
により正誤が即時にフィードバックされる。引き続き、グループで、準備確認試験で身に着けた知識を応
用して解決する応用課題に取り組む。応用課題に関するグループ内討論の後に、教員の司会で、グループ
間で討論が行われ、討論のなかで正解が導かれる。
・Case-Based Discussion(CBD):Case-Based Learning と呼ばれることもある。特定のケースに基づき学修
者と教育者で構造化されたインタラクションを通じて、臨床推論や意思決定等を学ぶ方法である
(Kassirer, 1983)。事例には現場に関係する文脈(置かれた状況や背景等)が記載されているため、文脈が
ない学修より知識の応用等の面で効果的な学修方法といわれる(Ertmer & Newby, 2008)。
(3)自習
課題学修、e-learning、教科書、学術雑誌、参考書、ビデオ、Webinar 等による学修、レポート作成、自主
研究等。
(4)臨床実習
診療補助・介助、診療参加型臨床実習、病棟実習、訪問診療、健診、地域包括ケアシステムへの参画等。
実際の臨床の場を利用した実習の形態は、学修目標や時期を考慮して選択する。1~3 年生での病院や施設等
での実習は早期臨床体験実習と呼ばれる。早期臨床体験実習は、歯学・歯科医療等の現場に接する実習であ
り、実際の患者やロールモデルとなる臨床医と接することで、学修意欲を向上させることができる。レポー
トを記載する等、省察する機会を設けておくことが重要である。省察の機会を設けることで、体験に基づい
た自分の考えを客観的にとらえ、概念化し、今後の課題を見出すことができる。
臨床実習(共用試験合格後の 4 年生以降に行う臨床実習)は、見学中心の実習から始まり、診察介助を経
て、診療参加型臨床実習へと移行する。臨床実習は、診療前の事前学修からポートフォリオ等による振り返
りまでを含む。診療カンファレンスや医療安全講習会への参加、臨床実習期間中に行われる病院内でのシミ
ュレーション・トレーニングや相互実習等も臨床実習期間中に行われる。シミュレーション・トレーニング
は、診療参加型臨床実習の事前トレーニングとして実施される場合と侵襲性が高く患者に対しては実施でき
ない診療項目の代替教育として行われる場合がある。地域包括ケアシステムは、「地域の自主性や主体性に
基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要」(厚生労働省)とされている。そのため、地域包括
ケアシステムの教育のためには画一的な学修方略の決定は好ましくなく、各大学がそれぞれの地域の特性に
合わせた学修方略の設定を行う必要がある。
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