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参考資料4_歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (15 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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る資質・能力」は、医学、歯学、薬学で原則として共通化し、歯学教育に則した獲得しなければならない資
質・能力について、当該能力の必要性と行動の説明を記載した。また、医療倫理や情報科学・情報リテラシー
の学修目標も最大限共通化した。
7)学修目標の総量の適正性の検証
モデル・コア・カリキュラムは、各大学で立案したカリキュラム全体の 6 割程度の時間数を目安に実施でき
る学修目標を示したものである。日進月歩の世の中、急速な医学・歯学等の医療技術の進歩により、学修すべ
き項目は年々増えざるをえないのが現状である。旧版では、「モデル・コア・カリキュラムは歯学教育の必要
最小限であるべきにも関わらず分量が多すぎて教えきれない」という批判的意見に配慮して、大幅に学修目標
を見直し、削減することによって総量のスリム化が行われた。しかし、学修目標の表現が抽象的になり、どこ
まで学修するかが明確になっていない目標も散見された。今回の改訂では、抽象的に表現されている学修目標
をより具体的に示すこと、学修目標の抽象度を可能な限り統一することを目標として、全ての学修目標を見直
した。そのため、学修目標の数は増えたものの、具体的に示したことにより学修内容が明確になり、適正化が
進んだと考える。
8)歯学用語の整理
用語の統一は、学部教育、臨床研修、生涯学習をシームレスに進めるためには重要である。そのため、日本
歯科医学会学術用語集第 2 版(日本歯科医学会編、2018 年)に準じた用語を用いて、記載することを原則とし
た。用語集に含まれない用語に関しては、令和 5 年版歯科医師国家試験出題基準や歯科医学関連学会が出版し
ている用語集を検索して用いた。人名のついた病名、症候、検査等の人名については、令和 5 年度歯科医師国
家試験出題基準と表記の統一を図るため原文表記とした。
9)世界への発信
日本の歯学教育を世界に発信し、評価を得るために、モデル・コア・カリキュラムの英文翻訳を行った(文部
科学省ホームページに掲載)。
Ⅱ. 改訂の各論
第 1 章 資質・能力
旧版「A 歯科医師として求められる基本的な資質・能力」を第 1 章として独立させ、資質・能力の表現を見
直すとともに、「情報・科学技術を活かす能力」と「総合的に患者・生活者をみる姿勢」を追加し、身に付け
るべき資質・能力を 10 項目とした。さらに、それぞれの資質・能力を獲得する目的を説明文に示した。旧版の
資質・能力にある「医療の質と安全の管理」は医療現場での行動を示す内容であることから、あえて第 1 章に
は記載せず、第 2 章の学修項目の中に書き込み、具体的に学修目標を示すこととした。
新たに加えた「情報・科学技術を活かす能力」は、医療分野でも他の分野と同様に情報化が急速に進んでお
り、それらに対応できる能力の獲得が必要との意見が多く寄せられたことから、発展し続ける情報社会に対応
し、人工知能や医療情報のデータを医療現場で活用するための学修目標を検討した。
「総合的に患者・生活者をみる姿勢」は、患者の抱える問題を専門領域にとらわれず、心理的・社会的背景も
踏まえ、患者に寄り添う医療を提供する能力とし、どのようなことが必要かを検討した。
「科学的探究」では、歯学研究者養成の視点を踏まえ記載した。
なお、本改訂において、「歯科医師として求められる資質・能力」は、歯科医師として生涯において研鑽
し、向上させるものとして位置づけて表記した。あわせて臨床研修や生涯学習へシームレスに繋げるために、
卒業時点でのマイルストーン(到達目標)を評価可能な形式で示した。

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