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参考資料4_歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (99 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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方略・評価の事例⑦
平成 28 年度
版学修項目

A-2 医学知識と問題対応能力

令和 4 年度版
学修項目

PS 専門知識に基づいた問題解決能力

対象学年
(学生数)

第 5 学年第 1 学期(45 名)

科目・コース
などの名称

口腔と全身との関わり

概要と方略

科目のねらいは、全身状態に配慮した歯科治療を行うために、患者情報の重要性およ
び口腔疾患と全身疾患の関連性、ならびに全身状態を考慮した治療計画の重要性を理解
することである。
学修方法は、口腔外科学や歯科麻酔学、摂食嚥下障害学、口腔病理学などを中心とし
た分野横断型の実施体制を構築し、PBL(Problem-Based Learning)を行っている。歯科
治療において全身状態を考慮すべき具体的な臨床症例を題材として、学生は主体的に、
患者の問題を抽出し、その対応策についてグループ討論を行い、必要な情報を調査、統
合して問題を解決する。また、この過程を通じて口腔と全身の関わりについて知識を得
る。

実施時間数

4 時間×16 回

評価
(いつ・誰
が・どの方法
で・どのよう
なツールで・
何のために)

科目終了時に、科目のコアメンバー教員が、本学で独自に開発した改良版トリプルジ
ャンプ(Modified Triple Jump、以下 MTJ)により、学生の問題解決能力を直接評価す
る。また、PBL を通じて身に付けた知識を評価するために、筆記試験を行う。MTJ と筆
記試験は総括的評価である。
*参考文献:小野和宏・松下佳代・斎藤有吾(2014)「PBL における問題解決能力の直接
評価-改良版トリプルジャンプの試み-」『大学教育学会誌』36, 123-132.
MTJ は、いわば一人で行う PBL で、3 つのステップから構成される。ステップ 1 で、
学生はシナリオから問題を見出し、解決策を立案し、学習課題を設定して、それを 60
分間でワークシートに記述する。ステップ 2 では、1 週間をかけて、設定した学習課題
を調査し、解決策を検討して、最終的な解決策を提案する。そして、その内容もワーク
シートに記述し、教員に提出する。その後、ステップ 3 として、シナリオの状況を再現
した場面において、学生は教員を相手にロールプレイを行い、解決策を実行する。ステ
ップ 3 の時間は、教員からのフィードバックを含め 15 分間である。
一方、教員は、学生が提出したワークシートを、「問題発見」「解決策の着想」「学
習課題の設定」「学習結果とリソース」「解決策の検討」「最終解決策の提案」の 6 観
点、「レベル 3」から「レベル 0」の 4 段階からなるステップ 1・2 のルーブリックによ
り評価する。

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