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(別添2)「過労死等の防止のための対策に関する大綱」(本文) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41932.html
出典情報 「過労死等の防止のための対策に関する大綱」の変更が本日、閣議決定されました(8/2)《厚生労働省》
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への許容度が低い」等で、パワーハラスメントを経験した者と経験しなかった
者との回答割合の差が大きくなっている(令和5年度厚生労働省「職場のハラ
スメントに関する実態調査(委託事業)」による。)。
(5)就業者の脳血管疾患、心疾患等の発生状況
我が国の就業者の脳血管疾患、心疾患(高血圧性を除く。)、大動脈瘤及び解
離(以下「脳血管疾患、心疾患等」という。)による死亡者数は、減少傾向で
推移しており、令和2年度は26,594人となっている。
就業者数を年齢別にみると、令和2年度の60歳以上の占める割合は全体の
21.5%(総務省「労働力調査」による)であるが、脳血管疾患、心疾患等
による死亡者数のうち60歳以上の占める割合は72.7%となっている。ま
た、脳血管疾患、心疾患等による60歳以上の就業者の死亡者数について、産
業別には、農業・林業、卸売業・小売業、建設業、製造業、サービス業等に多
く、職業別には、農林漁業職、サービス職、専門・技術職、販売職、管理職等
で多くなっている(以上、厚生労働省「令和2年度人口動態職業・産業別統計」
による。)。
(6)自殺の状況
我が国の自殺者数は、令和5年は21,837人と令和4年と比較すると4
4人の減少となっている。
このうち有職者の自殺者数は、令和5年は8,858人と令和4年と比較す
ると282人の増加となっている。
原因・動機別(遺書等の生前の言動を裏付ける資料がある場合に加え、家族
等の証言から考えうる場合も含め、自殺者一人につき最大4つまで計上したも
の)にみると、勤務問題が原因・動機の一つと推定される自殺者数は、令和5
年は2,875人と令和4年と比較すると93人の減少となっており、これを
年齢別にみると、特に40歳代の自殺者数が765人と令和4年と比較し50
人の減少となっている。
勤務問題を原因・動機とするものを詳細別にみると、「職場の人間関係(上
司とのトラブル、その他の合計)」(27.0%)、「仕事疲れ(長時間労働、そ
の他の合計)」(24.7%)、「職場環境の変化(役割・地位の変化等、その他
の合計)」(19.8%)、「仕事の失敗」(10.9%)の順となっている(以
上、警察庁の自殺統計原票データに基づき厚生労働省算出。)。
(7)脳・心臓疾患及び精神障害に係る労災補償等の状況
ア.労災補償の状況
業務における過重な負荷による脳・心臓疾患に係る労災請求件数は、令和
2年度及び令和3年度は減少したものの令和4年度からは増加傾向に転じ、

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