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資料1-2-12診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (28 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》 |
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報告されている。しかしながら、右室流出路拡大術後やラステリ手術後の遠隔期、特に成人期では、術後
遺残症としての肺動脈弁狭窄及び閉鎖不全による右室拡大、右室機能不全、二次的な三尖弁閉鎖不全、
心室及び心房不整脈の出現が問題となる。40 歳以降で右心不全が悪化した場合、二次的に左心不全を
きたすこともある。MRI 検査による右心室容積を目安として、右心不全が不可逆的となる以前に右室流出
路再建術を行う。難治性不整脈に対しては、薬剤療法とともにカテーテルアブレーションが行われる。一部
の症例では経カテーテル的再肺動脈弁置換術も選択される。
心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症におけるラステリ手術後では、導管のサイズや人工弁の狭窄閉鎖不
全の問題から成人期までに再手術を行うことが多く、また成人期以降もファロー四徴症と同様な遠隔期の
肺動脈狭窄及び閉鎖不全に伴う右室機能不全や不整脈の問題が発生する。
肺血流の大部分を MAPCA に依存する心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症では、MAPCA が屈曲蛇行して
進行性の狭窄を伴うとともに、術後の末梢肺動脈狭窄が避けられないため、複数回のカテーテル治療や
再手術による介入が必発となる。肺動脈統合術後も均一でスムーズな肺循環を維持することは困難であ
り、予後は良好ではない。
○ 要件の判定に必要な事項
1. 患者数
約 5,500 人(214. 心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症 約 4,000 人
215. ファロー四徴症類縁疾患の総数。)徴 約 20,000 人
2. 発病の機構
不明
3. 効果的な治療方法
未確立(手術療法も含め根治療法はない。)
4. 長期の療養
必要
5. 診断基準
あり(学会作成の診断基準あり。)
6. 重症度分類
NYHA 心機能分類II度以上を対象とする。
○ 情報提供元
日本循環器学会、日本小児循環器学会、日本成人先天性心疾患学会、日本循環器学会
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)
「先天性心疾患を主体とする小児期発症の心血管難治性疾患の救命率の向上と生涯にわたる QOL 改善の
ための総合的研究」研究班
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遺残症としての肺動脈弁狭窄及び閉鎖不全による右室拡大、右室機能不全、二次的な三尖弁閉鎖不全、
心室及び心房不整脈の出現が問題となる。40 歳以降で右心不全が悪化した場合、二次的に左心不全を
きたすこともある。MRI 検査による右心室容積を目安として、右心不全が不可逆的となる以前に右室流出
路再建術を行う。難治性不整脈に対しては、薬剤療法とともにカテーテルアブレーションが行われる。一部
の症例では経カテーテル的再肺動脈弁置換術も選択される。
心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症におけるラステリ手術後では、導管のサイズや人工弁の狭窄閉鎖不
全の問題から成人期までに再手術を行うことが多く、また成人期以降もファロー四徴症と同様な遠隔期の
肺動脈狭窄及び閉鎖不全に伴う右室機能不全や不整脈の問題が発生する。
肺血流の大部分を MAPCA に依存する心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症では、MAPCA が屈曲蛇行して
進行性の狭窄を伴うとともに、術後の末梢肺動脈狭窄が避けられないため、複数回のカテーテル治療や
再手術による介入が必発となる。肺動脈統合術後も均一でスムーズな肺循環を維持することは困難であ
り、予後は良好ではない。
○ 要件の判定に必要な事項
1. 患者数
約 5,500 人(214. 心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症 約 4,000 人
215. ファロー四徴症類縁疾患の総数。)徴 約 20,000 人
2. 発病の機構
不明
3. 効果的な治療方法
未確立(手術療法も含め根治療法はない。)
4. 長期の療養
必要
5. 診断基準
あり(学会作成の診断基準あり。)
6. 重症度分類
NYHA 心機能分類II度以上を対象とする。
○ 情報提供元
日本循環器学会、日本小児循環器学会、日本成人先天性心疾患学会、日本循環器学会
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)
「先天性心疾患を主体とする小児期発症の心血管難治性疾患の救命率の向上と生涯にわたる QOL 改善の
ための総合的研究」研究班
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