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(1)介護サービス事業者における業務継続に向けた取組状況の把握およびICTの活用状況に関する調査研究事業(報告書)(案)[13.6MB] (151 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38545.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第240回 3/18)《厚生労働省》
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策定完了した事業所(策定において難しかったこと) 主な意見


一から BCP を作成するにあたり、ガイドラインはある程度見本として役立ったもの
の、施設向けの内容であったため、訪問介護に当てはめて考えることが難しい部分
があった。防災、感染症対策いずれも、ガイドラインでは人員が縮小した場合の勤
務シフトを定めることとなっているが、訪問介護ではむしろ業務継続のために人員
を拡大するシフト(対応する回数や人数)を定める必要があった。なぜなら、有事
には普段ショートステイやデイサービスに通っていた人が在宅で過ごすことになる
ため、訪問サービスはむしろ拡大しなければ利用者が支えられなくなるからであ
る。施設系サービスの事例は多いが、訪問系サービスの事例や参考情報が少なかっ
たので苦労した。策定しているときは、
「初動対応」が訪問系ではどこにあたるの
かピンとこなかったが、研修で「最初にいる場所が車なら車、利用者宅にいれば利
用者宅」だと説明されていて腑に落ちた。(#1_定期巡回・随時対応型訪問看護介
護)



有事のイメージが沸かないため、ガイドライン、ひな型を確認しながら内容を落と
し込んでいった。市町村から厚労省のガイドライン、ひな型といった支援内容の連
絡が来る程度。他には、市町村が実施し、消防署も参加する大規模な災害訓練。事
業の中に障害者支援も行っているため、その関係でも訓練や研修等の案内が来る。
避難場所といった地域情報の落とし込み、地域住民の巻き込み、消防団との連携と
いった内容の落とし込みに難しさを感じた。海に近い等のかなり地域差があること
も意識した。
(#2_認知症対応型通所介護)



厚生労働省のひな形の通りに作成すると、詳細にわたるため、職員が読み込んで理
解することが困難である。いかに BCP を必要最低限にするか、を苦労しながら検討
した。
(#9_居宅介護支援)



特定の作業が困難であったというより、全作業がまんべんなく困難であった印象を
持っている。(#10_地域密着型通所介護)



あちこちで様々な主体が研修を開催しているので、根本的な部分は同じだと理解で
きても、計画策定の面ではどこの内容に従えばよいか混乱する面もあった。研修に
よって使用しているひな形が異なるので、厚労省のガイドラインより細かい項目が
あったりした。ひな形を元に BCP を作ったとして、感染症流行時・災害時に動ける
のか不安に感じながら作成した。施設内の部署(各サービス)単位で活動してお
り、1~4 階まで普段の動きが異なるので、連絡体制を考えたり、それぞれの職員に
何をしてもらうかを、まとめることが難しかった。各部署のリーダーや管理者にま
とめてもらい、それを園全体としてとりまとめた。(#12_介護福祉施設)



安全対策マニュアル、自然災害マニュアル等、作成経験があり、そこまで手間には
ならない、時間は掛からないと想定している。マニュアルを確認すると想定してい
る内容と大きくズレはなく、作成可能という印象を持っている。地域との協力とい

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