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(1)介護サービス事業者における業務継続に向けた取組状況の把握およびICTの活用状況に関する調査研究事業(報告書)(案)[13.6MB] (158 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38545.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第240回 3/18)《厚生労働省》
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4. 災害への地域と連携した対応の強化
災害への地域と連携した対応の強化について、ヒアリングを実施した。
地域と連携している事業所によると、訓練に関わらず、地域との交流の機会(イベントや
地域の会合、情報共有等)を持つことで、連携が深まり、結果的に訓練に必要な協力を得ら
れるようになっていた。住民の年代や立地等に基づいて、どのような範囲での協力が可能か
調整することもできるようになる。
周辺に住宅がない立地など、施設での訓練に住民に参加してもらう必要性の小さい地域
もあるが、その場合、外部の協力なしに職員関係者のみで避難を実施することについてより
詳細に想定、訓練をする必要があると考えられる。
災害時に必要な地域との連携を行える体制を整えるという目的にそって、事業所が市町
村等の訓練に参加する、災害時に協力を得たい内容について情報を共有しておくなど、事業
所の訓練以外の場で関係を構築するよう工夫する必要がある。
(1) 地域と連携した訓練を実施している事業所
防災訓練を住民と合同で行うなど、地域と連携した訓練を実施している事業所では、事業
所の実施する避難訓練や消火器の取り扱い訓練に住民が参加されていた。
実施にあたって、訓練の機会にかぎらず、普段からイベント等で地域交流の機会を持ち、
地域とのコミュニケーションがとれている事業所では、当然ながら必要な協力を得られや
すい。訓練の内容についても、住民が高齢化していることを踏まえた内容に工夫したり、訓
練までは参加が難しくても、住民のできる範囲での協力を事前に呼び掛けるなどの工夫が
見られた。
災害対応における地域と連携した訓練を実施している事業所 主な意見
(実施している内容)


事業所の隣にサービス付き高齢者住宅があることから、訓練を回覧版でお知らせし
たり、当日も直接声掛けするなどして、一緒に避難訓練を実施した。(#1_定期巡
回・随時対応型訪問看護介護)



消防署とは、介護保険の中で、年 2 回の消火器訓練や避難訓練をしており、近隣住
民に事前連絡をして訓練にも参加いただいている。近所で家族ぐるみの付き合いな
ので「訓練をしますよ」

「サイレンが鳴るので驚かないでね」と声をかけに行って
いる。消火器訓練をやってもらったり、子供も呼んでもらったりしている。
(#2_認
知症対応型通所介護)



事業所が主催する訓練に地域住民が参加する形式と、町内の訓練に事業所が参加す
る形式で実施をしている。年に 2 度の運営推進会議と、町内の集まりに参加してい
るため、地域住民と交流の場が持てており、訓練への呼びかけもそこで行ってい
る。運営推進会議には、町内会長や町内副会長が参加している。コロナ禍では、訓

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