増加傾向にある。女性の 65 歳以上の人口に対する一人暮らしの割合
は、2010 年に 20％を超え、引き続き増加傾向にあるが、近年、男性
の高齢者の一人暮らしも急増しており、2000 年には８％だったもの
が 2020 年には 15％に達している。
図４

65 歳以上の一人暮らしの者の動向

出典：令和４年高齢化社会白書

一人暮らしの高齢者の増加により、地域社会において高齢者が孤
立する恐れが増すと考えられる。孤立の防止や、平時における移動や
買い物といった生活上の支援や見守り、災害時の避難の支援など、行
政や福祉によるサービスだけでなく、地域における高齢者を支える
様々な支援が必要となる。その一方で、特に地方では若年人口の減少
により、このような地域に必要なサービス、機能の担い手の不足も懸
念されている。
２

地域が直面する社会課題

（１）民間サービスの撤退
人口の減少による地域経済の縮小を受け、地方では、民間の各種サ
ービスの統廃合が進む地域が増加している。例えば、郵便局以外に民
間金融機関がない町村2は、民営化時の平成 19 年度は 18 か所であっ
2

郵便局以外に民間金融機関がない市町村に主たる事務所が所在する公共的な法人及び団体については、
預入限度額（通常貯金・定期性貯金それぞれ 1,300 万円）の適用が除外されている。

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