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資料1-1 看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案(本文) (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00005.html |
出典情報 | 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第4回 8/6)《文部科学省》 |
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案に対してフィードバック検証を行った。これは、コンピテンシー基盤型教育によるアウトカムの設定、
知識・スキル・態度・価値観及び思考・判断・表現力を統合したパフォーマンスとして学修成果を示すこ
と、学修成果の可視化によって看護師としての看護実践能力を測定する示唆を得るものである。
コンピテンシー基盤型教育を実現するためには、コンピテンシーに基づく学修方略と評価基準の開
発が必要であり、アウトカムを設定すること、その評価と測定方法が必要であり、「資質・能力案」、「到
達度案」及び「教育内容案」の検討が必須であった。また、これらをもとに、看護学教育や看護学実習
の質保証や評価を可能とするブループリント(設計図)の検証・作成を行った。
最終段階として、これまでの調査協力者である有識者に依頼し、資質・能力案のスリム化、学修目標
の作成、卒業時点・各領域実習前時点での到達度、臨地実習時点の指導レベルの見直しなどを、資
質・能力案の領域ごとに複数名に依頼し、ワーキングを 2 回実施し意見集約したうえで、最終的な資
質・能力案、学修目標、および、到達度とし、改訂案とした。
7.基本的資質・能力(コンピテンシー)に基づくモデル・コア・カリキュラムの構成
第 1 階層に、看護師の 11 の基本的資質・能力として、対象を総合的・全人的に捉える基本的能力
(GE)、プロフェッショナリズム(PR)、生涯学習能力(LL)、地域社会における健康支援(SO)、ケアの
質と安全の管理(QS)、多職種連携能力(IP)、科学的探究能力(RE)、患者ケアのための臨床スキル
(CS)、コミュニケーション能力(CM)、情報・科学技術を活かす能力(IT)、専門知識に基づいた問題
解決能力(PS)が分類された。
この第1階層の基本的資質・能力11分類それぞれを構成する資質・能力を第 2 階層として示し、学
修目標を明示した。続いて、第2階層を構成する資質・能力を第3階層に示し、さらに第3階層を構成
する資質・能力を第4階層に示した。これらは、すべて記号化し、第1階層「IP」を例に挙げると、第2階
層「IP-01」、第3階層「IP-01-01」、第4階層「IP-01-01-01」のように分類され、すべての資質・能力
が記号化された。
次に、第4階層の資質・能力ごとに、「卒業時点」、「各領域実習前時点」、「臨地実習時点」の各時点
での到達度を示した。「卒業時点」及び「各領域実習前時点」の到達度は Miller のピラミッド(Does,
Shows how, Knows how, Knows の4段階)に基づき示した。「臨地実習時点」の到達度につい
ては指導体制と委託の程度として「看護師など(施設)の直接の監督下でできる」、「教員などの直接の
監督下でできる」、「看護師などがすぐに対応できる状況下でできる」、「見学する」、「経験なし」の5段
階で示した。さらに、コンピテンシーを身につけるうえで、必要な知識やスキルとなる「教育内容」、カバ
ーする内容や各分野の重点度などを設計した「ブループリント」を示した。これらにより、カリキュラムを
作成する上で、それぞれの資質・能力がどの科目・単元で教授されるのか、また、到達度によって、順
序性が適切であるかなどを確認できる。
また、カリキュラム構築に資するように、別表に構造と機能、症状、フィジカルイグザミネーションを始
めとする教育内容を示した。
8.継続的に検討すべき事項・注釈
8-1.用語の整理
本看護学教育コアカリにおいて、看護業務内容等については、これまでの看護教育に関する各種文
書を用いた。調査プロセスでは、言語データを活かしつつ、資質・能力案に対して、用語の正確性や標
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知識・スキル・態度・価値観及び思考・判断・表現力を統合したパフォーマンスとして学修成果を示すこ
と、学修成果の可視化によって看護師としての看護実践能力を測定する示唆を得るものである。
コンピテンシー基盤型教育を実現するためには、コンピテンシーに基づく学修方略と評価基準の開
発が必要であり、アウトカムを設定すること、その評価と測定方法が必要であり、「資質・能力案」、「到
達度案」及び「教育内容案」の検討が必須であった。また、これらをもとに、看護学教育や看護学実習
の質保証や評価を可能とするブループリント(設計図)の検証・作成を行った。
最終段階として、これまでの調査協力者である有識者に依頼し、資質・能力案のスリム化、学修目標
の作成、卒業時点・各領域実習前時点での到達度、臨地実習時点の指導レベルの見直しなどを、資
質・能力案の領域ごとに複数名に依頼し、ワーキングを 2 回実施し意見集約したうえで、最終的な資
質・能力案、学修目標、および、到達度とし、改訂案とした。
7.基本的資質・能力(コンピテンシー)に基づくモデル・コア・カリキュラムの構成
第 1 階層に、看護師の 11 の基本的資質・能力として、対象を総合的・全人的に捉える基本的能力
(GE)、プロフェッショナリズム(PR)、生涯学習能力(LL)、地域社会における健康支援(SO)、ケアの
質と安全の管理(QS)、多職種連携能力(IP)、科学的探究能力(RE)、患者ケアのための臨床スキル
(CS)、コミュニケーション能力(CM)、情報・科学技術を活かす能力(IT)、専門知識に基づいた問題
解決能力(PS)が分類された。
この第1階層の基本的資質・能力11分類それぞれを構成する資質・能力を第 2 階層として示し、学
修目標を明示した。続いて、第2階層を構成する資質・能力を第3階層に示し、さらに第3階層を構成
する資質・能力を第4階層に示した。これらは、すべて記号化し、第1階層「IP」を例に挙げると、第2階
層「IP-01」、第3階層「IP-01-01」、第4階層「IP-01-01-01」のように分類され、すべての資質・能力
が記号化された。
次に、第4階層の資質・能力ごとに、「卒業時点」、「各領域実習前時点」、「臨地実習時点」の各時点
での到達度を示した。「卒業時点」及び「各領域実習前時点」の到達度は Miller のピラミッド(Does,
Shows how, Knows how, Knows の4段階)に基づき示した。「臨地実習時点」の到達度につい
ては指導体制と委託の程度として「看護師など(施設)の直接の監督下でできる」、「教員などの直接の
監督下でできる」、「看護師などがすぐに対応できる状況下でできる」、「見学する」、「経験なし」の5段
階で示した。さらに、コンピテンシーを身につけるうえで、必要な知識やスキルとなる「教育内容」、カバ
ーする内容や各分野の重点度などを設計した「ブループリント」を示した。これらにより、カリキュラムを
作成する上で、それぞれの資質・能力がどの科目・単元で教授されるのか、また、到達度によって、順
序性が適切であるかなどを確認できる。
また、カリキュラム構築に資するように、別表に構造と機能、症状、フィジカルイグザミネーションを始
めとする教育内容を示した。
8.継続的に検討すべき事項・注釈
8-1.用語の整理
本看護学教育コアカリにおいて、看護業務内容等については、これまでの看護教育に関する各種文
書を用いた。調査プロセスでは、言語データを活かしつつ、資質・能力案に対して、用語の正確性や標
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