よむ、つかう、まなぶ。
資料1-1 看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案(本文) (29 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00005.html |
出典情報 | 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第4回 8/6)《文部科学省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
第 3 章 コンピテンシー基盤型教育・学修評価・学修方略
第1・2章では「何を身につけるのか?」という資質・能力、「何を教えるのか?」という学修目標、「コ
ンピテンシーを獲得したか?」というアウトカムの評価時期(マイルストーン)と到達度、「臨地実習で看
護学生に信頼して任せることができる業務や資質・能力は何か?」という臨地実習時点での指導体制
と委託の程度、「カバーする内容や各分野の重点度はどの程度か?」というブループリント、「コンピテ
ンシーを身につけるうえで、必要な知識やスキルは何か?」という教育内容について説明した。
一方で教学マネジメント指針に基づく内部質保証注釈1)の一貫性ある取り組みを行うためには、カリ
キュラム全体をどう作成・実施・評価・改善するのかを検討しなければならない。そのためには、コンピ
テンシー基盤型カリキュラム、コンピテンシー基盤型教育に基づくアウトカムの設定、などの「どう評価
するのか?(assessment, outcome, evaluation, grade)」の検討が必要である。また、どう教え
るのか(How to teach)は、学修目標を達成するために必要な具体的な教育方法(Teaching
Method)と、学修する順序、人的資源や物的資源、対象者、人数、選択・必修等の教育戦略
(Educational Strategy)を考慮した学修方略を検討する必要がある。
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、看護学士課程教育における質保証ならびに、卒
前から卒後までのシームレスな教育につなげていくことを目指し、第 1・2 章で示した「第 1・4 階層で
の資質・能力」、「第 2 階層の学修目標」、「第 4 階層に対する卒業時点・各領域実習前時点の到達
度」、「第4階層に対する臨地実習時点での指導体制と委託の程度」、「ブループリント」、「教育内容」に
加えて、第3章では考え方の基盤となる1)コンピテンシー基盤型教育、2)学修評価、3)学修方略に関
して記載する。
1)コンピテンシー基盤型教育(Competency-Based Education)では、コンピテンシー基盤型
教育、コンピテンシー基盤型カリキュラム、アウトカムの設定などの考え方、2)学修評価では、学修成
果と学修目標と学修評価の紐づけ、評価方法として直接・間接・量的・質的評価、評価能力や評価課
題、3)学修方略では教育学理論、学修方法・教育方法、授業方法、そして参考例を示す。参考例は、
「(参考)コンピテンシー基盤型カリキュラムにおける科目・単元への看護学教育モデル・コア・カリキュ
ラムの活用」として示した。
注釈1)2020 年(令和 2 年)、中教審大学分科会質保証システム部会の新たな時代を見据えた質保証システムの改
善・充実 1)では、「大学設置基準」「大学設置認可審査」「認証評価」「情報公表」をわが国の公的な質保証システ
ムとした上で、3つのポリシー(Admission Policy:AP/Curriculum Policy:CP/Diploma Policy:DP)
に基づく教育の実質化、グローバル化やデジタル技術、遠隔教育の普及・進展を踏まえて対応していく必要性が
明示された。また、教育・研究の質、学生の学びの質と水準を保証するために、3 つのポリシーに基づく学位プロ
グラムの編成、学位プログラムを基礎とした内部質保証の取り組み、内部質保証による教育研究活動の不断の
見直しが求められることが明確化された。
【引用文献】
1)
中央教育審議会大学分科会. (2020). 教学マネジメント指針.
https://www.mext.go.jp/content/20200206-mxt_daigakuc03-000004749_002.pdf(検索日
2024年 5 月 18 日)
3-1.コンピテンシー基盤型教育
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案はコンピテンシー基盤型教育ならびにコンピテンシー基
盤型カリキュラムを促進するものとして作成されている。第 3 章第 1 節コンピテンシー基盤型教育で
は、看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案の構成要素を説明するために、①コンピテンシー基盤
型教育の考え方、②松下のコンピテンシー三重モデル、③コンピテンシー基盤型カリキュラムへの活
27
第1・2章では「何を身につけるのか?」という資質・能力、「何を教えるのか?」という学修目標、「コ
ンピテンシーを獲得したか?」というアウトカムの評価時期(マイルストーン)と到達度、「臨地実習で看
護学生に信頼して任せることができる業務や資質・能力は何か?」という臨地実習時点での指導体制
と委託の程度、「カバーする内容や各分野の重点度はどの程度か?」というブループリント、「コンピテ
ンシーを身につけるうえで、必要な知識やスキルは何か?」という教育内容について説明した。
一方で教学マネジメント指針に基づく内部質保証注釈1)の一貫性ある取り組みを行うためには、カリ
キュラム全体をどう作成・実施・評価・改善するのかを検討しなければならない。そのためには、コンピ
テンシー基盤型カリキュラム、コンピテンシー基盤型教育に基づくアウトカムの設定、などの「どう評価
するのか?(assessment, outcome, evaluation, grade)」の検討が必要である。また、どう教え
るのか(How to teach)は、学修目標を達成するために必要な具体的な教育方法(Teaching
Method)と、学修する順序、人的資源や物的資源、対象者、人数、選択・必修等の教育戦略
(Educational Strategy)を考慮した学修方略を検討する必要がある。
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、看護学士課程教育における質保証ならびに、卒
前から卒後までのシームレスな教育につなげていくことを目指し、第 1・2 章で示した「第 1・4 階層で
の資質・能力」、「第 2 階層の学修目標」、「第 4 階層に対する卒業時点・各領域実習前時点の到達
度」、「第4階層に対する臨地実習時点での指導体制と委託の程度」、「ブループリント」、「教育内容」に
加えて、第3章では考え方の基盤となる1)コンピテンシー基盤型教育、2)学修評価、3)学修方略に関
して記載する。
1)コンピテンシー基盤型教育(Competency-Based Education)では、コンピテンシー基盤型
教育、コンピテンシー基盤型カリキュラム、アウトカムの設定などの考え方、2)学修評価では、学修成
果と学修目標と学修評価の紐づけ、評価方法として直接・間接・量的・質的評価、評価能力や評価課
題、3)学修方略では教育学理論、学修方法・教育方法、授業方法、そして参考例を示す。参考例は、
「(参考)コンピテンシー基盤型カリキュラムにおける科目・単元への看護学教育モデル・コア・カリキュ
ラムの活用」として示した。
注釈1)2020 年(令和 2 年)、中教審大学分科会質保証システム部会の新たな時代を見据えた質保証システムの改
善・充実 1)では、「大学設置基準」「大学設置認可審査」「認証評価」「情報公表」をわが国の公的な質保証システ
ムとした上で、3つのポリシー(Admission Policy:AP/Curriculum Policy:CP/Diploma Policy:DP)
に基づく教育の実質化、グローバル化やデジタル技術、遠隔教育の普及・進展を踏まえて対応していく必要性が
明示された。また、教育・研究の質、学生の学びの質と水準を保証するために、3 つのポリシーに基づく学位プロ
グラムの編成、学位プログラムを基礎とした内部質保証の取り組み、内部質保証による教育研究活動の不断の
見直しが求められることが明確化された。
【引用文献】
1)
中央教育審議会大学分科会. (2020). 教学マネジメント指針.
https://www.mext.go.jp/content/20200206-mxt_daigakuc03-000004749_002.pdf(検索日
2024年 5 月 18 日)
3-1.コンピテンシー基盤型教育
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案はコンピテンシー基盤型教育ならびにコンピテンシー基
盤型カリキュラムを促進するものとして作成されている。第 3 章第 1 節コンピテンシー基盤型教育で
は、看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案の構成要素を説明するために、①コンピテンシー基盤
型教育の考え方、②松下のコンピテンシー三重モデル、③コンピテンシー基盤型カリキュラムへの活
27